2010年04月02日
サーバントリーダーとは
サーバントリーダー(奉仕型リーダー:Servant leader)とは何でしょうか?
これは直訳すると、召使い、奉仕型リーダー、と言われるものです。
チームメンバーの話を聞き、信頼関係を構築して、チームのキーマンに権限委譲して組織を引っ張ってもらうリーダーシップスキルです。
リーダーがすべてを決めて指示するのではなく、チームメンバーの自主性を尊重し、メンバー自らが、この人についてゆきたい、と思ってもらうことを目的にするリーダーシップの形態です。
「すみませんが、これをお願いできますか?」 というイメージ、リーダー自身が、まさにServant(召使い)になりきるというイメージです。
チームの皆さんが、実力を発揮できるようサポートすることが、リーダーの役目であり、何かあれば責任は自分が取る。という決意が重要です。
このサーバントリーダー(Servant leader:奉仕型リーダー)は、一見目立たないかもしれません。
しかし結果的に組織が活性化し、権限委譲されたキーとなるメンバーが、実力を発揮し、組織の目標が達成されれば、それはリーダーシップの力であることになります。
ではこのサーバントリーダーの重要性についてもう少し詳しく説明したいと思います。
ポジショニングパワーを使わずに、どのようにして人を動かすか?
私のP&G時代の体験談です
P&Gジャパンの元社長にボブ、マクドナルドというアメリカ人がいました。
彼は、自分のことを「俺はサーヴァントリーダーだ。!」
と言いました。
「サーヴァントリーダーとは、奉仕型リーダーである。」
簡単に言うと、部下に命令して動かすスタイルではなく、奉仕、お願い型のコミュニケーションをとることです。起源は、イエスキリストであるといわれています。
なぜならイエスキリストが、処刑され2000年以上になりますが、全世界にキリスト教は、すばらしい普及をしています。「イエスキリストこそが、偉大なリーダーだ。」という考えにもとづいているわけです。
彼はこう言いました。
「社長なんて全然えらくありません。部長職の皆さんは、いばってはいけません。私もあなたたちも全然えらくないのです。1番えらいのは、お客様です。その次にえらいのは、お客様とコミュニケーションをとる若い営業マンの皆さんです。」
「我々管理職は、若い営業マンの皆さんが、高いモティベーションで働けるようにサポートするのが仕事です。 裏方の仕事なんです。社長、部長の管理職がいばっている会社なんてダメなのです。」
権限委譲をし、部下の話をしっかりと聞き、何をサポートすればビジネスがアップするのか。 お客様を頂点においた、組織スタイルを構築するにはどうすればよいのか?
このマインドを常に持ち、リーダーシップをとるのが、「サーヴァントリーダーである。」
ボブマクドナルドは、このリーダーシップスタイルで、当時のP&Gのビジネスを順調にアップさせました。
感謝!