2011年04月15日

震災後の会社を守る経営戦略(RIKYUコンサルティング)

昨日4月14日 「震災後の会社を守る経営戦略」 (RIKYUコンサルティング主催)の震災対策緊急セミナーに参加した。

目的は、この震災不況に対して中小企業と経営者は、どう資金繰りをしてどう乗り越えていくのか?を友人の経営コンサルタントの須藤利究氏が主催したものである。

参加費は全額 震災の復興資金として日本赤十字社に振り込まれる。

勉強不足の私にとって、たいへんためになる話が多く聞けて良かったと思う

ポイントを紹介したい

1)現状分析(震災後の影響:売上)
百貨店衣料品売上(60%減少)
国内旅行(30%減少)
都心ホテル利用率(40%減少)
レジャー施設(70%減少) ディズニーランドは、休園中
中国人をはじめとする外国人観光客激減(銀座、浅草の外国人対象ショップは、売上10分の1

ポイントは2つ、1つは精神的な自粛ムードによる買い控え、2つ目は電力不足による自粛対応

2)影響2
原発事故による電力復活の長期化(最悪10年単位)
新卒の一時自宅待機等の雇用問題
日本製品の輸出停止、原発事故による野菜の値上がり

ポイントは、スリーマイル島の原発事故は、終息に14年かかった。この長期における原発問題は、まさに国難である。
新卒の雇用問題は、学生が大企業志望から中小企業志望に変更する必要がある。就職浪人するくらいなら中小企業でリーダーシップを発揮することが必要

中小企業が会社を守るための経営戦略
1)手持ち現金の確保、
数ケ月で中小企業対象の震災復興 緊急融資が出てくる可能性が高い。しかしその前に借りておくこと

2)固定費を変動費に
パート等を活用し必要で働いてもらった分のみ給与を支払う

3)可能な限り在宅勤務
交通費、節電、通勤時間の有効活用

4)給与の1年期限付き削減(危機シフト)
この1年のみ給与削減に社員に納得いただく

5)売れ筋商品にしぼった営業戦略
自社の強み商品にしぼった戦略をとる。今は顧客は本当に必要なものしか買わない。

希望の出るデータ
日本人の金融資産は合計1400兆円ある。
その中でも資産100万$(8500万円:1$85円換算)以上は、150万人いる。
1億2000万人の人口で割ると1.25%である。日本人100人に1人は、8500万円以上の金融資産を持っている。これが消費にまわれば莫大な金額である。
この8500万円以上の金融資産保持者は、アメリカで200万人、中国で100万人である。人口比%でみと日本人が世界1の金持ちになる。

よって商売は、消費マインドの向上、消費者のニーズにあう商品を出せばまだまだ売上は上がるわけである。

お金は持っているが使わない。これが日本人の現状である。

中小企業の元気なくして復興なし

全企業数の99.7%、従業員数で71%、製造業付加価値額の57%を占めるのは中小企業である。
よって日本の景気は、大企業ではなく中小企業でささえられているわけである。

よって大企業フォーカスから中小企業フォーカスに変更する必要がある。
学校教育より中小企業の重要性、働きがい、というものを指導する必要がある。大学生の大企業一辺倒の志望そのものがナンセンスである。

世界では Think small first ! が主流である。 すなわち弱いものから考えよう。という考えである。

すなわち日本の政策も大企業ではなく中小企業にプライオリティをおかなくてはならない。

現在 経済産業省の下に中小企業庁があるが、わずか300名の職員しかいないそうである。

政府の組織を「省庁」である「中小企業省」に格上げして大臣を1人おいて徹底的にフォローしていく体制が必要である。

ODA(政府開発援助)にしても日本は、他国にお金をあげるだけである。
しかしドイツは、ODAの予算を使って中小企業の海外現地視察企画を組んで中小企業の指導育成に取り組んでいる。ここのお金の使い方も日本政府は改善する必要がある。

銀行について
都市銀行は中小企業をターゲットにしていない。地方銀行、信用銀行を対象にしていくこと


借入のない銀行に資産預金を移しておくこと。借入している銀行で経営があぶなくなると、預金を引き出せない可能性が出てくる。銀行は預金者の預金をおさえる権限を持っているそうである。

夢とアイデア
暗い話ばかりなのでそろそろ夢のある話をしよう

売上アップ戦略
1)同業者同士で共同仕入れ、新製品開発、販路開拓を考える
このご時世、戦略を変更する必要がある。今のビジネス状況を分析して、ビジネスチャンスを的確にとらえる方向変換が必要である。昔のやり方に固執しない

2)産業支援センターの活用。
各都道府県、政令指定都市には中小企業の相談窓口の支援センターがある。
1人で悩まないで相談にいくことである。

例)私小森が毎年講演させていただいている大阪産業創造館です(http://www.sansokan.jp/

3)海外進出
世界からみた日本人、日本製品の信頼は高い。日本人大好きの国もたくさんある。トルコ、ブラジル等

また中国等の経済発展、人口の多い国へのビジネス進出を企画する。
JETRO(日本貿易振興機構)などのサービスも遠慮なく相談することである。

以上 ポイントのみであるが参考にしてほしい

RUKYUコンサルティングの須藤利究さんは、定期的にこのセミナーを実施されるそうである。

興味のある方は、次回ご参加ください。

RIKYUコンサルティング 
http://rikyu-consul.com/pub.html    
http://ja-jp.facebook.com/rikyu.sudo

すばらいい復興セミナーに感謝である!
 

小森コンサルティングオフィス at 10:35コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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小森康充
営業トレーナー:小森康充

小森 康充
(こもり やすみつ)

小森コンサルティングオフィス代表
人材育成トレーナー

高い営業能力と顧客コミュニケーション能力により常にハイレベルな売上目標を達成。

世界的エクセレントカンパニーにおいて、アジアパシフィック最優秀マネージャー等数々の表彰を受ける。

後に世界No.1サクセスコーチであるアンソニー・ロビンズのコーチングスキルを習得。

卓越した営業スキルに世界No.1のコーチングスキルをミックス。独自のスキルを確立。

小森コンサルティングオフィスオフィシャルサイト

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