2013年09月01日

リーダーシップを磨く5つのポイント 。リーダーシップはトレーニングできます

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リーダーシップを磨く5つのポイント

リーダーシップを身につけるために、日常生活でできるポイントについて紹介したいと思います。リーダーシップは一朝一夕で身につくものではありません。
日ごろの生活より心がけていくことが重要です。

ここでは良いリーダーになるための5つのポイントを紹介します。
日ごろの日常生活で、フォーカスしてください。

1)リーダー役を立候補する。

ここでひとつ質問させてください。
団体行動においてリーダー役を募集されることがありますよね
そのときに、あなたは、どうしていますか?

3つの内から選んでください
1)積極的に手を上げて立候補する。
2)様子を見て、誰も立候補しないようであれば、手を上げて立候補する。
3)やりたくない。下を向いて目があわないようにする。

どうですか?
2か3の方が多いのではないでしょうか?

私は外資系企業で20年間過ごしましたが、日本人は、控えめな性格の方が多く、何かに立候補する方が少ないように思います。

何故立候補する方がいないのでしょう?
1つは、「手を上げるのが、恥ずかしい」という思いがあると思います。

2つ目には、まず周りを見て、その他大勢の人のマネをしようとする習慣があるのでは。

3つ目には、「自分よりうまくできる人がやればいい」と思っているのではないでしょうか?

しかしこれでは、リーダーシップはとれないと思います。

「何か立候補することがあればどんどんしよう。」このマインドが重要です。

人の嫌がる役割を進んで引き受けるのです。

誰かがやるだろう、ではなく自分がやるのです。うまくできるかどうかは、やってみないとわかりません。立候補できるチャンスを与えられたら、まず手を上げる。このマインドが今の日本人には必要です。


1つ私の体験談を紹介しましょう

私が同志社大学の学生時代、サッカーで有名なオリンピック選手だった釜本さんが大学に講演に来ていただいたことがありました。たいへん人気で300名ほどの大教室が一杯になりました。

そして講演が終わり質問タイムに入りました。
質問時間は、20分ほどとってました。司会者が「今から質問をお受けします。どなたかいませんか?」といいました。ところが300名の大教室で手を上げる学生が1人もいませんでした。

講演の盛り上がりからいって質問したい人はいるはずです。ただ手を上げる勇気がないのです。司会者は、せっかく有名人の釜本さんに来ていただいているので質問してほしいと、いう目で学生を見ています。釜本さんは、静かに待っています。

「仕方ないな」と思い、私が手を上げました。
「ではそこの学生さんどうぞ」、司会者の「ホッ」とした表情と学生みんなの視線が私に来た雰囲気は今でも覚えています。

私にマイクが来ました。実は手を上げたのはいいのですが、私はそのとき、質問を考えてなかったのです。

私はまず自己紹介をしました。
「工学部の小森と申します。体育会でボート部に属しています。質問ですが、、、」と続けました。
当然、行き当たりばったりの間の抜けた質問でした。

でも釜本さんは、笑顔で答えてくれました。質問の内容よりも、1人目の質問が出たことで安心感を持っていただいたと思います。

そのあと司会者が「他に質問はありますか?」というと5,6名の手が上がりました。
質問タイムは、その後連続6名の質問で盛り上がり、講演会は大成功で終わりました。

手前味噌ですが、この質問タイムでリーダーシップをとったのは、一番に手を上げた私であったと今でも思っています。

皆、良い質問を持っているのに手を上げる勇気がなかったのです。また今から振り返りますと私の質問が間の抜けたものであったのが、結果的によかったと思います。何故なら、私の次に6名の手が上がったからです。

皆、「あのレベルの質問でいいんだったら私も手を上げよう」と思ったのだと思います。
ピエロを演じた私が、質問タイムのリーダーシップをとったのです。

ここでのポイントは、立候補するのに根拠はいらない、ということです。
立候補しない言い訳はいくらでもできるでしょう。でも私は、質問がなくても手をあげて質問したのです。

手を上げることが先なのです。失敗しても恥をかいてもいいのです。
講演会が盛況に盛り上げればいい。
このマインドがもてる人がリーダーシップを発揮するのです。


2)失敗を恐れない。

次に重要なポイントは、何事も失敗を恐れないことです。

失敗するのが嫌なため、挑戦しない人も多いのではないでしょうか?
もっと「失敗OK! 」「失敗は、成功へのステップ! 」との前向きなマインドを持ちましょう!
頑張った結果の失敗は、どんどん奨励する雰囲気を作ってください。

リーダーシップとは、新しいヴィジョンを描いてそれに挑戦することです。
よってはじめは失敗して当然です。 はじめから成功するような目標は、チャレンジではありません。

特に外資系企業で20年間のキャリアを積んだ私の目から見ると、日本人は、失敗することを嫌う傾向が強いと思います。

私は外資系企業20年間のビジネス人生で、新しいことにチャレンジして失敗したとき、上司から怒られた経験がありません。

ところが、日本企業の友人の話では、何かにチャレンジして失敗したとき、上司から怒られることが多いといいいます。

考えてみますと、小学校から大学までの学校教育では、テストでどこまで覚えているかで100点から0点まで決まりました。

1つでも試験問題に失敗すると100点は、とれません。よって失敗は「痛み」であるという教育を受けてきたのです。それがチャレンジすることに消極的な態度に影響しているのかもしれません。

ただビジネスの現場で、何か新しいことにチャレンジしようとすると、何回かの失敗は、当然です。

「リーダーシップ」は、何か新しいことを始める、または、まだ達成したことのない分野に果敢にチャレンジする時に発揮されることが多いのです。

よって「1回、2回の失敗を痛み」と理解していると「チャレンジ」ができません。

「1回も失敗したくない人生は、1回もチャレンジしない人生である。」
と思います。
友人、知人を見て、全員がしていることと同じことをしていれば、失敗はしないかもしれません。しかしそんな他人のコピー人生を送っても、面白くないと思います。

人生は1回です。他人の物まねをするのではなく、失敗してもいいからやりたいことをすればいいのです。

よって「リーダーシップを発揮したいと思えば、失敗はOK.失敗は良いことだ」というマインドに切り替える必要があります。

例えば、ここに成功率20%のゲームがあるとします。
あなたならチャレンジしますか? 賛否両論あるかと思いますが、多くの人は、80%が失敗だからチャレンジしないでしょう。

しかしリーダーシップを発揮する人は、「5回チャレンジすれば確率的に成功する。」 と考えます。 4回くらいの失敗は、成功のための経験であると解釈するのです。

よって「果敢にチャレンジした結果の中での失敗は、良いことである。」というマインドは、リーダーシップの育成には、必要なことなのです。


最近、元気のない若者が多いのではと思うのは、私だけでしょうか?
エネルギー、パワーは若者の特権です。どんどんチャレンジさせてみてください。

チャレンジを奨励する人材育成が、学校教育、社会人教育でもできてないことは、改善しなければならないと思います。まず皆さんの会社の人材育成から改善していただきたいと思います。

3)人脈、情報、等のリソースを豊富に持つ。

あなたは、どのような人脈、情報を持っていますか?
社内、社外の人脈、そして誰がどのような情報を持っているのか?これを知ることは重要です。

どこに必要な情報があるのか? 日ごろから常に、アンテナを張って確認しておくのです。
リーダーは、いろいろな相談を持ちかけられると思います。

全ての情報を覚えていて答えることは、無理でしょう。しかし、誰がその答えを知っているのか?誰にアプローチすれば、解決するのか?のリソース(情報源)を確保しておくことは重要です。

私の体験談をお話しましょう
新入社員のとき、得意先からある情報収集の依頼を受けました。
私は先輩のAさんに「〜〜の情報について得意先から質問を受けているのですが、教えてもらえませんか?」と質問しました。その先輩の答えは、「それは専門外だからよくわからないな。ごめんね。」というものでした。

次に別の先輩のBさんに同じ質問をしました。その先輩の答えは「あ、この情報ね。実は私は専門外なのでわからないけど、本社の企画部のCさんが詳しいよ。私が電話しといてあげるから後で聞きにいきなよ。」と答えてくれました。

先輩の指示どうりCさんを訪問すると詳しい情報を教えてくれました。その情報をまとめて得意先に持っていくことにより得意先から喜ばれ、その後の契約がうまくいきました。

これが人脈、リソースの違いです。先輩のAさんとBさんは同じ専門外の情報で自分は情報を持っていませんでした。ところがBさんは、社内の誰がその情報を持っているか?誰が詳しいか?を知っていたのです。その後数年後に先輩のBさんは、Aさんよりかなり早いで昇進されていきました。

皆さんには、人脈、情報、リソースを多く持ち、後輩の質問に的確に答えられるリーダーになっていただきたいと思います。

4)常に勉強、常に努力

私がこれまでに出会ったリーダーシップのあるビジネスマンは、全員が勉強家、努力家でした。
仕事の分野に対する知識とスキルの勉強は当然のことながら、知性と教養を身につけるための読書も多くされていたと思います。

しかも家庭サービスも大切にしていました。土、日の残業はせずに、月曜から金曜のビジネスタイムに集中して効率的なタイムマネジメントをするのです。

私の体験談を紹介しましょう。
ある外人エグゼクティブと私が2人で出張に行ったときの話です。
そのエグゼクティブと私は、東京での会議の後、その日の夜に新幹線で大阪に移動していました。新幹線の中はほとんどがビジネスマンですが、ビールを飲んで居眠りしている人も多くいました。

ところが彼は、はじめの1時間ずっと仕事の話です。新幹線の中でもビジネスチャンスを見つけようと、いろいろな質問を私に投げてくるのです。

1時間の質問トークの後彼は、ノート型PCを開いて書類作成をはじめました。
1時間ほど経過したとき、彼のPCのバッテリーが切れてしまいました。
そのときの新幹線の座席には電源がありませんでした。

そこでなんと彼は、PCを持って車両の間にある洗面台に行き、そこの電源を使い、立ったままPCの書類作成をはじめたのです。
そして新大阪駅につくまでの1時間、彼は席にもどらず洗面台で立ったままPCでの書類作成を継続しました。

私は、この努力があってこそ、世界で通用するビジネスマンになれるんだと感じました。
つまり、リーダーシップを発揮する一流のビジネスマンになりたければ、新幹線でビールを飲んで寝ているようではダメなのです。

リーダーは、常に勉強家であり、新しい解決のアイデアを常に考えてます。
その努力の上に、自分のスタイルを決定していくことができるのです。


5)決断力

「決断力こそが、リーダーシップを発揮するのに最も重要である。」というマネジメントは多いと思います。

目標の達成に対する強い決断力(コミットメント)、このポイントが、強いリーダーシップを発揮する基本です。
そのためには、毎日小さい決断を積み重ねていくことがポイントとなると思います。

大リーグで活躍するマリナーズのイチロー選手の話を聴いたことがあります。
イチロー選手は、決めたことは必ず実行するそうです。「毎日16時からマシーンをするぞ。」と決めたとしたら必ず毎日実行するそうです。

少々体調が思わしくなくても、友人が遊びに来ても「決めたことはやる」これが決断力です。
イチロー選手が最も嫌いな言葉は、「アー疲れちゃった。今日はやめよう。」であると聞きました。

小さな決断をしっかりと実行する。決めたことは、必ず実行する。これが決断力を養う第1歩であるということです。

この小さな決断を実行できない人が、いきなり大きな決断を実行することはできないと思います。

私の体験談を紹介します

P&Gの新人営業マン時代、大阪支店2課に所属していました。大阪支店は1課から4課までありました。ある営業会議で私が全営業マンの前で発言する機会がありました。

そのとき、私は、「来月の売上目標は、私の2課がトップの営業成績を取ります」と支店長はじめ全員の前で言ってしまったのです。
何故言ったのかはよく覚えてません。そうすると不思議なことが起こりました。

実際、その月の営業成績は2課がトップの実績を上げたのです。
各課は課長が1名、営業マンが4名の体制でした。私1人の力ではトップはとれません。

新人の小森が「2課がトップをとる」と公言してしまったので、2課の先輩3名と課長が本気になったのです。
火事場のバカ力、というのでしょうか?やるしかない、となると人間すごい力が出るものと思います。
それ以降、私は営業マンとして、決断力のある発言ばかりはじめました。

「トップをとります」

「1万ケース売ります」

「目標は必ず達成します」

「会社目標が前年5%アップですか? 私は前年30%アップを達成してみせます」
こんなかんじです。
根拠は何もありません。
ただ自信を持って言い切る。
そして行動する。それだけです。

不思議なことは、それをすると売上数字が達成するのです。

これが「決断力」だと思います。根拠はなくていいのです。考えなくていいのです。
やることを決めるのです。そして言い切るのです。

やってみてください。
世界が変わるはずです。


まとめると「リーダーシップを発揮する5つのポイント」とは、

1)リーダー役を引き受ける。
2)失敗を恐れない
3)リソースを豊富に持つ
4)常に勉強。常に努力
5)決断力を養う。

以上の5つです。さあ、この5つを今日から実行してください。
小さなことからで結構です。この5つを地道に実行すれば、リーダーシップスキルの基礎的筋肉は必ずついてくると思います。


小森康充


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小森康充
営業トレーナー:小森康充

小森 康充
(こもり やすみつ)

小森コンサルティングオフィス代表
人材育成トレーナー

高い営業能力と顧客コミュニケーション能力により常にハイレベルな売上目標を達成。

世界的エクセレントカンパニーにおいて、アジアパシフィック最優秀マネージャー等数々の表彰を受ける。

後に世界No.1サクセスコーチであるアンソニー・ロビンズのコーチングスキルを習得。

卓越した営業スキルに世界No.1のコーチングスキルをミックス。独自のスキルを確立。

小森コンサルティングオフィスオフィシャルサイト

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