2017年07月26日

「決断力のマネジメント」〜決断力はトレーニングできるプロセスである〜、決断力の8原則とは

「決断力のマネジメント」

〜決断力はトレーニングできるプロセスである〜

P&G創始者のウイリアム・プロクター曰く

「私が今まで見てきた人たちの中で、リーダーシップを発揮できるようになった人々は、共通して次の5つの要素を持っていた。彼らは一様に、積極的で、献身的で、勇敢で、決断力があり、その上、決断したことは必ずやり遂げるという決意を持っていた。これら5つの特徴の内、特に最後の「決断力」が大切だが、どれ1つ欠けても、リーダーシップを充分に発揮できる人にはなれないだろう。換言すれば、これらの5つの要素をそなえている人は、大いにリーダーシップを発揮し、まちがいなく成功していくことだろう。」

皆さんがリーダーとしてチームを目標達成に導くのに重要な仕事が1つあります。
それは「正しい決断を下す」ことです。
ビジネスの現場では日々、得意先、社内のあらゆる方面で数えきれない決断が下されていることでしょう。中には誤った決断が下されることもあるかもしれません。
リーダーが成功をめざして実行し続ける“決断力”は望ましい成果を継続して達成するのです。

「決断力の8原則」

原則1 目標設定は「具測達一」の原則で立案する
原則2 決断する事柄に関する有効な情報をできるだけ多く集める
原則3 会社方針と一貫性のある正しい決断を下す
原則4 長期的なビジネスに焦点をあてて決断する
原則5 本当に決断すべきことに焦点をあてる
原則6 決断したことは必ずやり遂げるという強いコミットメントを持つ
原則7 目的思考を常に持つ
原則8 すべてはお客様のために

原則1  目標設定は「具測達一」の原則で立案する

ビジネス目標を設定の際に重要なポイントは 峩饌療」、◆崑定可能」、「達成可能」、ぁ岼豐喟」です。頭文字をとって「具測達一の目標設定の原則」といいます。目標は、数字、期限、固有名詞を入れて具体的に設定します。そのことで途中経過の進捗状況を測定することができます。

そして達成可能かつチャレンジングな目標でなければいけません。最後は会社目標との一貫性です。この具測達一の目標設定ができるとそれは効果的な目標となり実行段階で達成の可能性がアップするのです。


原則2 決断する事柄に関する有効な情報をできるだけ多く集める
 
このプロセスは、決断するエリアの全体像を把握する観点で重要です。特に自分にとって自信のない問題であれば、関係すると思われる情報はすべて揃えるようにしてください。情報源として利用できるものは_饉劼保存している資料、⊂綮福同僚、得意先からのインプット、6罰紙、書籍、インターネット情報があります。このような有効な多くの情報を収集、分析することで正しい決断の方向性が見えてくるのです。

そして多くの情報収集をする目的は成功事例(Best Practice)を見つけることです。その成功事例を「FACT(事実)」「MATH(数字)」「LOGIC(論理)」で分析することで今回の決断の重要ポイントが導き出されるのです。

原則3 会社方針と一貫性のある正しい決断を下す

会社方針は従業員が仕事上の決断、行動をする価値観になるものです。一般的な会社方針は「正直誠実」「顧客満足」「信頼関係」等があるでしょう。仕事上のすべての行動において「それは正直誠実な行動か?」「それは顧客満足を上げる行動か?」「それは相手との信頼関係を深める行動か?」という会社方針の価値観に基づく行動を決断することが重要です。

特に重要なポイントは「Do The Right Thing!」正しいことをするという価値観です。ビジネスの決断に迷った時、常に「それは正しいことか?」という質問を自問自答してください。

原則4 長期的なビジネスに焦点をあてて決断する

リーダーがよくやってしまう失敗は、短期的な成果のために長期的な成果を犠牲にしてしまうことです。もちろん短期的な今月の成果も重要ですが、それにこだわるあまり年間の長期的な成果にマイナスになる決断をしてはいけません。長期的な会社の成長に焦点をあてて決断することが重要です。

また決断力のあるリーダーは「自分の軸」を持っています。それがブレないから常にスピーディに正しい決断が下せるのです。自分の軸を持つには「自分は何者か?」を知ることが重要です。日々自分は何をインプットして、何をアウトプットしているか?それを分析してください。インプットはどんな本を読み、どんな話を聞き、何を考えているか?アウトプットは何を話し、何を書き、どのような行動を起こしているか?
このインプット、アウトプットを変えることで「自分は何者か?」を変えることができます。

原則5 本当に決断すべきことに焦点をあてる

「この問題は本当に、自分が決断すべきことか?」ということです。
リーダーがよくやってしまう失敗は、「上司または部下がすべき決断を自分が下して行動してしまった。」
「決断すべきポイントが違っていた。」というものです。会社方針、ビジネスの目的、役割分担を考慮して誰がその決断を下すのに最適な人か?決断すべきポイントは何か?これを深く考えることが重要です。

リーダーは効果的に部下に権限移譲しなければいけません。その時に効果的な手法がOGSMの手法です。部下に目標と戦略を伝達するのにObjective(目標を言葉で)、Goal(目標を数字で)、Strategy(戦略を言葉と数字で)、Measurement(戦略の測定方法のシート、タイミング等)のOGSMの原則を使うと効果的に目標と戦略がチームに落とし込まれます。

原則6 決断したことは必ずやり遂げるという強いコミットメントを持つ

正しい決断をしても行動がともなわなければ成果がでません。リーダーは「何が何でもやってみせるぞ!」という強いコミットメント(決意)を持ちチームメンバーに態度で示すことが重要です。必ず結果を出すという強い行動力が決断の成果に結びつくのです。

原則7 目的思考を常に持つ

目的が明確でなければ軸がブレ、正しい決断ができなくなります。私の古巣のP&Gでは上司が部下にする最も多い質問は「目的は何?」というものです。「会議を開催します(部下)−目的は何?(上司)」「企画書を作成します。―目的は何?」「得意先と商談します。−目的は何?」という感じです。

明確な目的思考に基づく決断と行動がビジネス構築に結びつくのです。
優秀なリーダーは常に「目的は何か?」この質問を自問自答できる人です。


原則8 すべてはお客様のために

ビジネス上の決断を迫られたときに「それはお客様のためになるか?」「そのプランはお客様に喜んでいただけるか?」「お客様を笑顔にするか?」を自問自答することです。
誰のために仕事をしているのか?ここがブレてしまうと物事はうまくいきません。

Consumer is Boss!という言葉で表わします。

ビジネスリーダーの優秀さとは本人が過去に下した決断の実績が手掛かりになります。
リーダーの決断で一番してはならないことは「何をしていいかわからないので、何もしない」ことです。
起こっている問題に対して何の対処もしないと最終的には会社がつぶれることにもなりかねません。

「何をしていいかわからない」という理由は上記「決断力の8原則」が理解できていないからです。

リーダーは会社方針に則り、常に目的意識を持ち、すべての有効な情報を収集分析し、長期的なビジネスに焦点をあてて決断すること。

そして本当に決断すべきことに焦点をしぼり、決断したことは必ずやり遂げるという強いコミットメント(決意)を持つことが重要です。



小森コンサルティングオフィス at 16:25コメント(0)トレーニングスキル   このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote

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小森康充
営業トレーナー:小森康充

小森 康充
(こもり やすみつ)

小森コンサルティングオフィス代表
人材育成トレーナー

高い営業能力と顧客コミュニケーション能力により常にハイレベルな売上目標を達成。

世界的エクセレントカンパニーにおいて、アジアパシフィック最優秀マネージャー等数々の表彰を受ける。

後に世界No.1サクセスコーチであるアンソニー・ロビンズのコーチングスキルを習得。

卓越した営業スキルに世界No.1のコーチングスキルをミックス。独自のスキルを確立。

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