2017年11月07日

新刊書籍「仕事のできる人はなぜ決断力があるのか」の原稿を紹介

新刊書籍「仕事のできる人はなぜ決断力があるのか」の原稿を紹介


「なぜ結果がでないのか、なぜ苦しむのか」


苦しみの中でもがいていたころの私は、まさかその苦しみを自分自身がもたらしているとは思ってもみませんでした。

取引先から不利な契約を持ち掛けられるのは、会社や商品にブランド力がないことが原因であり、いち営業員の自分にどうにかなる問題ではなく、もっとキャンペーン費や販促費をかけてくれれば、私だってこんな苦労はしなくていいのに、といつも考えていました。会社のために自分が損をかぶり、体制の不備を必死に飛び回ることで補っていたつもりでいたのです。


しかし、そういう状況に追い込んだのは会社ではなく私自身の決断力のなさでした。

値切られてしまうのは、会社にブランド力がないからだというのは私の思い違いです。根本的な原因はそこではありません。


確かに、外資系のP&Gが、日本市場で先行する国内の大手メーカーを追いかけるのは大変なことです。でも、「いつか花王やライオンを追い越すんだ」という高い目標を立てて、日々そのための手を打ち続けることなくして、いつまでたっても追いつくことはありません。


つまり、会社が求めていたのは、地べたを這いつくばるような根性営業ではなく、P&Gが、花王やライオンに負けないブランドになるためにはどうするか、それぞれの立場で考え、必要な手を打つことでした。


会社のルールに反する値引きを受け入れたのも、「自分が何とかすればいい」と覚悟を決めたつもりでいたけれど、よくよく考えれば、単に押し切られていただけです。会社は、営業をかけろ、契約をとれ、とはいっても、そのためならルールを破ってもいいとは言っていません。会社のルールに反するなら、「それはできません」と断るべきなのです。


それを断ることができなかったのは私の判断の迷いにあります。ここで取引先にへそを曲げられたら、今後の営業がやりにくくなる。逆に、いい顔をしておけば、これまで通り注文をくれる。そうすれば、自分の成績も上がるし、余計な仕事を増やすこともないという私の都合でした。


結局私は、日々一生懸命にやってはいるけれど、大きな目標もなく、どこへ向かうのかという目的も持たず、ただ目の前にある業務をこなすのに終始するだけで、根本的な問題はいつまでたっても解決しないまま、状況に流され、追い詰められた末に、仕方なくその場しのぎのジャッジをしていたのにすぎませんでした。


会社が求めていたのは、P&Gを日本一のブランドにすることだったのに、大きな使命に立ち向かう決断を避け、与しやすそうなところを安直に求め、自分の得点稼ぎに終始していたわけです。結果として、安易な安売りに応じてしまい、なおさらブランドイメージを下げ、自分自身で仕事をやりにくくしていたのです。

(続く)


小森コンサルティングオフィス at 22:48コメント(0)決断力のマネジメント   このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
小森康充
営業トレーナー:小森康充

小森 康充
(こもり やすみつ)

小森コンサルティングオフィス代表
人材育成トレーナー

高い営業能力と顧客コミュニケーション能力により常にハイレベルな売上目標を達成。

世界的エクセレントカンパニーにおいて、アジアパシフィック最優秀マネージャー等数々の表彰を受ける。

後に世界No.1サクセスコーチであるアンソニー・ロビンズのコーチングスキルを習得。

卓越した営業スキルに世界No.1のコーチングスキルをミックス。独自のスキルを確立。

小森コンサルティングオフィスオフィシャルサイト

月別アーカイブ
Feed
RSS
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ