2022年04月01日
ウクライナへの支援募金のお願い(日本ボート協会 坂田会長より)
https://www.jara.or.jp/info/current/ukraine0331.html
会長 坂田 東一
ウクライナへの支援募金ご協力に関わるお願い
拝啓 時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。
また、平素より関係各位におかれましては日本ボート界の発展に格別のご高配を賜っておりますこと衷心より御礼申し上げます。
さて、ウクライナに対するロシアによる軍事侵攻を受け、World Rowingは2月26日に声明を 発表し、侵攻により影響を受ける人々、とりわけRowing競技に関わる多くの関係者に深い同情の念と支援を表明し、現在ホームページを通じ広く寄付を募っております。また、日本オリンピック委員会(JOC)も3月23日の理事会においてウクライナへの10万米ドル(約1,200万円)の寄付を決定し、各国内競技団体に向けて募金依頼が発信されました。
私ども日本ボート協会も、ウクライナにおける深刻な状況を深く憂慮するとともに、Rowingの「仲間」が今も生命の危険に晒され、家族との平和な生活を奪われているというこの理不尽に対し強い抗議の意を表すると共に「仲間」のために具体的な行動を起こしたいと思います。
私は、2011年10月より3年間、在ウクライナ駐箚特命全権大使としてキエフに赴任し2014年3月のロシアによるクリミア武力併合、その直後の親露派による東部地域の一部占拠等に直面しました。今回の軍事侵攻でも、連日ウクライナ国民に犠牲者が発生し、かつて訪れた都市の街並みがひどく破壊され無残な姿になっていくのを見て、心の動揺が隠せません。既に1千万人を超えたという国内外へのウクライナ避難民の方々が生きていくのに今後どれほど多くの苦難が待ち受けているのか、国家の再建、復興にどれだけ膨大な時間と資金が必要となるのか、今は想像することすらできません。
つきましては本会も「支援募金」を募り、深い同情の念とともにJOCを通じ(IOC連帯基金の一助として)ウクライナに届けたいと思います。
「一艇ありて一人無し」、これは本会が昨年策定した新ビジョンの中で掲げ、最も大切にしたい価値観を表した言葉ですが、この軍事侵攻により苦しむ全ての人は「一艇」に乗る平和を愛する「仲間」であります。何卒、今回の「支援募金」にご賛同いただきたく心よりお願い申し上げます。