ながらコミュニケーション

2017年09月23日

"ながらコミュニケーション"は百害あって一利なし ~スベらない商談力~より

"ながらコミュニケーション"は百害あって一利なし
~スベらない商談力~より

人の心の窓に大きく影響するものに、「時間のプレッシャー」があります。私もかつて、これで失敗したことがあります。

ひとつはお客様に時間がない場合です。

お客様があまり時間がとれないと言っているのに、無理に商談の話をもっていって、「今日中に契約をお願いしたい」と迫ることはよくありません。

たとえ契約内容がお客様にとってメリットがあるものでも、お客様は心の窓を閉じてしまい、怒り出してしまうことさえあるからです。

[画像:a05471c0-s.jpg]

もうひとつは、営業マンであるあなたに時間がない場合。
説明は早口になり、ろくに相手の話も聞かないまま、「お願いします。買ってください。」
と言ってしまいます。相手にとってこんな失礼なことはありません。

会社でも普段の生活でもこれは同じです。

上司から「大至急企画書を持ってくるように」
と言われて、必死でパソコンを打っているとき、「小森さん、ちょっと話があるんですけど」という小さな声がうしろから聞こえてきました。新入社員の営業マンの声です。

私はパソコンを打ちながら「聞いているから言って」と言いました。しばらく沈黙があった後、その新入社員は「じゃあいいです」と言って、自分の席に戻りました。

実はその新入社員は、大事な仕事の相談を三日三晩悩んで、意を決して相談に来たのです。でも私が振り向きもせずパソコンを打ち続けていたので、新入社員は心の窓を閉じてしまい、「もうこの話をするのはよそう」と思ってしまったのです。

これが時間のプレッシャーからくる"ながらコミュニケーション"です。

どんなに時間がなくても、パソコンを打つ手を一度止め、彼のほうを振り返り、「悪いけど今急いでこの企画書をまとめなくてはいけなくて。夕方の5時からどうかな」と、アポを取り直すべきだったのです。

私も彼も時間のあるときに、「どうしたの?」と目を見て、話を聞く、「ちゃんと時間をつくってくれた」「目を見ながら話を聞いてくれた」
ということが、心の窓を開くのです。





小森コンサルティングオフィス at 22:53コメント(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
小森康充
営業トレーナー:小森康充

小森 康充
(こもり やすみつ)

小森コンサルティングオフィス代表
人材育成トレーナー

高い営業能力と顧客コミュニケーション能力により常にハイレベルな売上目標を達成。

世界的エクセレントカンパニーにおいて、アジアパシフィック最優秀マネージャー等数々の表彰を受ける。

後に世界No.1サクセスコーチであるアンソニー・ロビンズのコーチングスキルを習得。

卓越した営業スキルに世界No.1のコーチングスキルをミックス。独自のスキルを確立。

小森コンサルティングオフィスオフィシャルサイト

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