ドラッグ

2016年04月12日

私の営業人生は得意先のドラッグを掃除させていただくことから始まりました。

私の営業人生は、得意先のドラッグを掃除させていただくことから始まりました。

私は30年前、P&Gの営業本部に入社しました。配属先は、当時人口110万人の和歌山県を1人でまかされました。

紙おむつのパンパースを中心に売っていたのですが、今のようにP&Gの評判がよくない時代、新人営業の私がドラッグストアーを回っても注文はとれませんでした。

初めて注文をもらったのは、営業に出て1週間後。あるドラッグに訪問すると店が忙しく店長がレジに入られてました。仕方ないので店前に立って待っていました。店の前にはパンパースと同業他社の紙おむつが山積されてます。

ベビーカーを押したお母さんが、山積の上のパンパースを取ろうとしたところ、埃が舞うのが見えました。

店頭山積した紙おむつに埃がかぶっていたのです。ベビーカーの赤ちゃんも埃をかぶってしまうかもしれません。

私は「これはいけない。」と思い、紙ナプキンのKINCHOの「サッサ」を店で購入し、パンパースの埃を掃除し始めました。

春の天気の暖かい気候のもとで、店先で掃除をするのは気持ちの良いものでした。

パンパースが綺麗になった隣を見ると他社の紙おむつも埃をかぶってます。

私は他社の商品まで掃除する必要があるかと思いましたが、赤ちゃんが埃をかぶってしまうかもしれません。

「まあ、いいか」と思い他社商品もサッサできれいに掃除しました。とても気持ち良かったのを覚えてます。

その後店長もレジが終わったようで、挨拶をして商談をしました。そうすると店長が注文を出してくれたのです。

営業の仕事で初めてもらった注文でした。私は車にもどった後も嬉しくて仕方ありませんでした。

その時「何故あの店長は注文を出してくれたのだろう?」と疑問に思いました。

この1週間、すべての店長に冷たく断られていました。

私は「掃除だ! 掃除をすると注文を出してくれるんだ」と気づきました。

そこから私の掃除営業が始まったのです。ドラッグを訪問したら、まず掃除。紙ナプキンのサッサを出して自社商品、他社商品まで掃除をします。けっこう埃をかぶっているものです。

そして商談したら店長の心の窓も開いており商談がスムーズにいきました。

掃除から私の営業人生が始まったのです。






小森コンサルティングオフィス at 08:36コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
小森康充
営業トレーナー:小森康充

小森 康充
(こもり やすみつ)

小森コンサルティングオフィス代表
人材育成トレーナー

高い営業能力と顧客コミュニケーション能力により常にハイレベルな売上目標を達成。

世界的エクセレントカンパニーにおいて、アジアパシフィック最優秀マネージャー等数々の表彰を受ける。

後に世界No.1サクセスコーチであるアンソニー・ロビンズのコーチングスキルを習得。

卓越した営業スキルに世界No.1のコーチングスキルをミックス。独自のスキルを確立。

小森コンサルティングオフィスオフィシャルサイト

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