栄光出版社

2014年12月07日

「凛として」〜近代日本女子教育の先駆者 下田歌子〜仲俊二郎著 栄光出版社 オススメ書籍の紹介




「凛として」〜近代日本女子教育の先駆者 下田歌子〜 女子にも教育が必要です。

仲俊二朗著 栄光出版社 を読んでいる。

〜下田歌子は皇后の厚い信頼と努力で異例の出世を果たした。それを妬む誹謗中傷の嵐の中、実践女学校を創立、華族女学校学監、学習院教授として、女子教育の必要性と地位向上に道を開いた下田歌子の凛とした生き方を本書は紹介している。

たいへん面白い。

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仲俊二朗氏は、私の友人であるが1941年生まれ、大阪府立天王寺高校から大阪市立大学卒、川崎重工入社。20世紀最大のプロジェクトと言われるドーバー海峡の海底トンネルの掘削機を営業プロジェクトメンバーとして受注、成功させる。その後、米国系化学会社ハーキュリーズジャパン人事部長として入社、同社代表取締役を歴任。退社後 執筆活動に入る。

主な著書に「サムライ会計士」「この国は俺が守る」「我百倍働けど悔いなし」「大正製薬上原正吉とその妻小枝」(以上 栄光出版社)、「アメリカ経営56のパワーシステム」(かんき出版)他がある。

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仲俊二郎氏の著書はほとんど拝読させていただいている。この度もご丁寧にサイン入りの献本を頂戴した。

本書の概要を仲俊二郎氏のコメントから引用させていただきたい。

「冤罪」という言葉がある。無実であるのに犯罪者として扱われてしまうことだ。明治の時代、下田歌子はその典型であろう。近代日本女子教育の偉大な先駆者であるにも関わらず、法律が適用された冤罪ではないけれど、社会主義者たちや一部のマスコミから、一方的に花魁呼ばわりされ罵られた。

そのレッテルを張られたまま、今日に至っている。昭和、平成の多くの評論家や作家が歌子の悪女ぶりを評論や小説に書き、読者の共感を得てきた。

だが果たして悪女というのは事実なのか?結論から述べるとそれは明治という時代が生んだ大きな冤罪なのだ。歌子は伊藤博文や山縣有朋、井上毅らの依頼で、華族の女子を教育する華族女学校を創設し、加えて学習院女学部の部長を務め、自身の意思で実践女学校(現実践女子大学)を設立した女子教育界の先駆者である。

歌子の祖父、父は筋金入りの勤皇帝派だった。その影響で歌子も漢籍、国学、歌作で並はずれた才能を発揮、宮中のみならず伊藤博文からも認められる。
ここで歌子失脚を狙う勢力から猛反発を受ける。失脚を狙う勢力とは社会主義者の幸徳秋水、堺利彦らで彼らは天皇、愛国、国防は悪と信じ反戦と天皇制反対を唱えている。

そのため発行している平民新聞に歌子のありもしないスキャンダルをねつ造しして連載し、世論形成に励んだ。

本書は日清日露の戦争を戦った明治という時代を背景に、前半で如何に冤罪が構築されていったかを述べ、凹版で歌子の生涯と女子教育界における活躍ぶりを述べて、歌子の名誉回復を図るべく、伝記小説として書き下ろしたものである。

歌子の悪女ぶりを題材にした誤った小説には「妖傑下田歌子」(南条範夫)、「花の嵐」(志茂田景樹)、「ミカドの淑女」(林真理子)がある。これらは平民新聞の中傷、捏造された虚構に基づき描かれたもので、歴史的にも修正されなければならない。

今、安倍政権は女性の地位向上に取り組もうとしている。その意味でも百数十年前にその必要性に気づき、実践しようとした下田歌子の先見性を改めて見直す必要があるのではなかろうか?

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「凛として」〜近代日本女子教育の先駆者 下田歌子〜 女子にも教育が必要です。

仲俊二朗著 栄光出版社 多くのビジネスマンに読んでいただきたいオススメの書籍です。









小森コンサルティングオフィス at 09:33コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2012年06月20日

新刊書籍「大正製薬 上原正吉とその妻小枝 」〜わずか七人の会社からの出発だった〜(おすすめ書籍の紹介)

大正製薬上原正吉とその妻小枝―わずか七人の会社からの出発だった
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新刊書籍「大正製薬 上原正吉とその妻小枝 」〜わずか七人の会社からの出発だった〜

仲 俊二郎著 栄光出版社 を読んでいる。 たいへん面白い。

著者の仲 俊二郎氏は、私の友人で今回、献本を頂戴した。

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著者の仲俊二郎氏のプロフィールは、川崎重工業で20世紀最大のプロジェクトと言われるドーバー海峡トンネルの掘削機を受注し、プロジェクトを成功に導いた。その後、米国系化学会社ハーキュリーズジャパン代表取締役の後、経営コンサルタントとしても活躍されている。著書には、「この国は俺が守る」(栄光出版社)、「我百倍働けど悔いなし」(栄光出版社)、「ドーバー海峡の朝霧」(ビジネス社)、「アメリカ経営56のパワーシステム」(かんき出版)等がある。

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この本は、リポビタンDで有名な大正製薬をトップ企業に育てあげた上原正吉氏とその妻小枝(さえ)の奮闘の記録である。

〜ビジネスは常に戦いである。上原正吉は、つねに常識を疑い、懸命に考え抜き常勝軍団を作り上げた。生き残りをかけて中小メーカーが苦戦する中、誠実と信頼の二人三脚で大正製薬は、何故成功したのか?その秘密が明かされる。

この本には、営業の基本である「正直、誠実な態度」「顧客との信頼関係構築」の重要性が書かれている。

上原正吉氏の実直で正直、清廉潔白は生きざまが、事業を成功に導いたことがよくわかる内容である。

私がチェックしたポイントは、

1)事業は人なり 「松下電器は、人を作る会社です。あわせて家電を作ってます」(松下幸之助)

2)能力というのは2つに分けられる。保有能力と発揮能力がそれである。保有している能力に行動する能力が掛け合わされて、初めて成果が生まれる。保有能力X発揮能力=成果 である。

3)およそ人と人との交渉において、相手の心を動かすものは、人格である。人格からにじみ出る言葉や態度が相手を感心させたとき、初めて話がまとまるのは、一時の商談においても、長い取引関係においても同じである。

4)上原正吉は、後に国会議員となるが、議員時代の歳費をそっくり貯金し、私財も合わせて惜しげもなく寄付をした。ここに正吉と小枝の、世俗の名誉や恩恵などを一切期待しない、謙虚で純真な良心の発露が見られる

5)戦争は、生命を賭けたものである。どうしても勝たなければならない。勝つためには、即断、即決、速攻がなければならない。、、、、織田信長が、民主主義を重んじ、「桶狭間を攻めようと思うが、どうだろう」と会議にはかったら、だれも賛成しなかったであろう。、、、、、そうした独裁ーーーーつまり、即断、即決、速攻をやるには同族会社のほうがやりやすい。

以上 会社経営者、営業職はもちろん、すべてのビジネスマンに読んでいただきたい、おすすめの1冊である。


小森コンサルティングオフィス at 23:23コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
小森康充
営業トレーナー:小森康充

小森 康充
(こもり やすみつ)

小森コンサルティングオフィス代表
人材育成トレーナー

高い営業能力と顧客コミュニケーション能力により常にハイレベルな売上目標を達成。

世界的エクセレントカンパニーにおいて、アジアパシフィック最優秀マネージャー等数々の表彰を受ける。

後に世界No.1サクセスコーチであるアンソニー・ロビンズのコーチングスキルを習得。

卓越した営業スキルに世界No.1のコーチングスキルをミックス。独自のスキルを確立。

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