連合艦隊指令長官
2014年02月09日
「人間提督 山本五十六」(戸川幸夫著)光人社、連合艦隊指令長官の愛と苦悩!おすすめ書籍の紹介。

「人間提督 山本五十六」(戸川幸夫著)光人社、連合艦隊指令長官の愛と苦悩!
を読んでいる。たいへん面白い。おすすめ書籍の紹介をさせていただく。
612ページの長編である。
著者の戸川幸夫氏は、明治45年佐賀県に生まれる。東京日日新聞(現在の毎日新聞)社会部記者から後に毎日グラフ編集次長。昭和29年「高安犬物語」で直木賞受賞。作家生活に。著書に「人間乃木希典」「悲しき大平洋」「軍艦物語」「乃木と東郷」などがある。運動は、柔道、空手、剣道、登山、スキー、平成16年没。
本書より
(悲劇の提督)
五十六は苦しんだ。長官寝室のベットに横たわっても眠れぬ夜が続いた。
五十六の真意は、あくまでも平和の維持であり、熱望するところは日米の戦わざるにあった。彼が率いる連合艦隊は戦闘しない艦隊として終始してくれることを願っていた。
山本五十六は、日独伊三国同盟に反対し、対米英開戦に反対し、平和と国家の安泰を願っていた彼が、この戦争の指揮官として先頭に立って戦わなければならなかったのは皮肉なことである。
彼は歴史上にも稀な悲劇の提督だと言えます。
彼は、この戦争が敗けることを読んでいた。
著者の戸川氏は、肌の温かみを感じさす軍人として五十六を描いている。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
私の祖父は海軍の軍人であった。
戦時中は、ジャングルの奥地でトカゲを食べて生き延びた話を幼心に聞いた記憶がある。
日本がどのように戦争に突入し、いかに戦ったのか? 学校教育では表面上のことしか習わなかった。祖父も戦争時代の話は孫の私に多くは語らなかった。
しかし我々は日本人として、あの戦争が何であったのかは知っておく必要があるのではなかろうか。
私は時間があれば、本を読む習慣をつけている。
多くの本から多くのことを学べると思っている。
この書籍「人間提督 山本五十六」戸川幸夫著 からは、連合艦隊指令長官 山本五十六の人間味あふれる物語を通じて、戦争の歴史についての多くを学べると思う。
おすすめの書籍である。
小森康充