2011年05月06日

マネジメントの5ステップ(その4:報償システムを作る)

マネジメントの5ステップの4番目は、「報償システムを作る」ということである。

これは、上司の皆さんが部下に指示した仕事で、結果達成した人と達成しなかった人で差をつける、ということである。

経営者の方から良く質問を受けます。「部下がなかなか仕事に対するやる気が出ないようなんです。指示した仕事に対して一応は行動するのですが、今ひとつ結果達成意識が弱いんです。」

ここで上司が指示した仕事に対して熱心にやらない、結果達成の意識が不足している部下の精神状態を分析してみよう。その部下は下記のようになっている可能性が高い。

「上司の指示した結果を達成しても。適当にさぼって結果達成しなくても、自分の身におこることは変わらない。」

すなわち〜汗水たらして結果達成してもしなくても、給料は毎月振り込まれるし、会社を首になることもないし、こっぴどく怒られることもない、じゃあ適当にやっていたほうが楽だし。〜

というのが本音であることが多いのです。ということは経営者、管理職の皆さんがやらないといけないことは、努力して結果を達成した部下と、結果達成できなかった部下で差をつける、ということです。

簡単に言うと、達成した部下にご褒美を与えます。達成しなかった部下には、ご褒美は与えません。
または達成しなかった部下には罰則を与えます。

これをご褒美を「プラスの報償システム」、罰則を「マイナスの報償システム」と呼びましょう

プラスの報償スステムは、昇進、ボーナスアップ、商品券、VIP賞、等のお金、プレゼントを与えるのも効果的です。
ただ頻繁には経費を使えませんので、お金のかからない報償システムもあります。例えば、会議で皆で拍手する、成功例発表をしてもらう、社長自らが「おめでとう」の言葉をかけて、握手してくれる。褒める、認める、という心理的なものです。

マイナスの報償システムは、罰を与えるということですから、給与、ボーナス減額、昇進の見合わせ、始末書、トイレ掃除、というお金、行動のともなうものから、怒られる、謝らせる、という心理的なものもあります。

このプラスとマイナスの報償システムをうまくマネジメントすることにより、効果的に部下のモティベーションをアップすることができます。

ポイントは、プラスの報償システムに焦点を当てることです。部下を叱ることが管理職の仕事だと思っている方が多いのですが、最も効果的なのは、部下の長所を見抜き、そこを上手に褒めやる気にさせます。そして良い仕事の成果を出してもらってまた褒める。このプラスのサイクルを回すことが管理職の仕事なのです。

私はP&Gの営業マン時代、優秀な上司にめぐまれたと思っています。すべての上司が褒め上手でした。
私の強みを認めて、信頼してくれました。そして私のやり方をサポートしてくれたのです。これが信頼関係であり、仕事の成果も上司のおかげで大きな売上を達成できました。

マネジメントの5ステップの4番目は、「報償システムを作る」ということである。

実践してください。

感謝!




小森コンサルティングオフィス at 12:34コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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小森康充
営業トレーナー:小森康充

小森 康充
(こもり やすみつ)

小森コンサルティングオフィス代表
人材育成トレーナー

高い営業能力と顧客コミュニケーション能力により常にハイレベルな売上目標を達成。

世界的エクセレントカンパニーにおいて、アジアパシフィック最優秀マネージャー等数々の表彰を受ける。

後に世界No.1サクセスコーチであるアンソニー・ロビンズのコーチングスキルを習得。

卓越した営業スキルに世界No.1のコーチングスキルをミックス。独自のスキルを確立。

小森コンサルティングオフィスオフィシャルサイト

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