2011年05月21日
「我れ 百倍働けど 悔いなし」伝説の商社マン海部八郎(お勧め書籍)
我れ百倍働けど悔いなし―昭和を駆け抜けた伝説の商社マン海部八郎
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「我れ 百倍働けど 悔いなし」
〜昭和を駆け抜けた伝説の商社マン海部八郎〜 仲俊二朗著 (栄光出版社)
海部の前に海部なし、海部の後に海部なし!
「三井、三菱を追い抜け」地球上を駆け巡り、世界に通用するビジネスを構築し、空と海を制した伝説の営業マン海部八郎。
社内役員の嫉妬と、マスコミのバッシングに耐え、他社との熾烈な受注競争を勝ち抜いた壮絶な人生。
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この書籍は、伝説の商社マンである元日商岩井の副社長 海部八郎氏を描いた本である。
海部八郎氏というとグラマン事件で、責任を負わされた人物で、当時マスコミにバッシングされたことで記憶にある読者諸氏も多いであろう。
当時のマスコミ報道からはダーティーなイメージを持ってしまうが、この本を読むと海部八郎という商社マンがいかにすばらしいビジネスマンで、日商岩井が世界に羽ばたいた功績があることがわかる。
また若い商社マンからも人望が厚く、営業マンとしても外人のトップを説得する力があったのである。
実はご縁があって、著者の仲俊二朗さんと会食をさせていただく機会があった。
著者の仲さんは、元川崎重工業にお勤めでドーバー海峡の海底トンネルの掘削機を受注しプロジェクトを成功させた実績をお持ちの方である。
実際に海部八郎氏とも商談され、業界情報に精通されている方である。
著者の仲さんは、この海部八郎氏の本を書く目的を「多くの方に伝説の商社マン海部八郎の真の姿を伝えたかった」とおっしゃっていた。
この本からは、「営業マンはこうあらねばならぬ」という海部八郎氏の仕事にかけた情熱が伝わってくる。
この本を読んでいただくと当時のマスコミ報道が裏で糸が引かれたもので、いかにピントはずれなものであったかが理解できる。マスコミ報道をうのみにしてはいけない、ということがよく理解できる1冊でもある。
多くの方に読んでいただきたい1冊である。
感謝!