2012年06月20日

新刊書籍「大正製薬 上原正吉とその妻小枝 」〜わずか七人の会社からの出発だった〜(おすすめ書籍の紹介)

大正製薬上原正吉とその妻小枝―わずか七人の会社からの出発だった
クチコミを見る


新刊書籍「大正製薬 上原正吉とその妻小枝 」〜わずか七人の会社からの出発だった〜

仲 俊二郎著 栄光出版社 を読んでいる。 たいへん面白い。

著者の仲 俊二郎氏は、私の友人で今回、献本を頂戴した。

IMG-20120620-00126


著者の仲俊二郎氏のプロフィールは、川崎重工業で20世紀最大のプロジェクトと言われるドーバー海峡トンネルの掘削機を受注し、プロジェクトを成功に導いた。その後、米国系化学会社ハーキュリーズジャパン代表取締役の後、経営コンサルタントとしても活躍されている。著書には、「この国は俺が守る」(栄光出版社)、「我百倍働けど悔いなし」(栄光出版社)、「ドーバー海峡の朝霧」(ビジネス社)、「アメリカ経営56のパワーシステム」(かんき出版)等がある。

IMG-20120620-00125


この本は、リポビタンDで有名な大正製薬をトップ企業に育てあげた上原正吉氏とその妻小枝(さえ)の奮闘の記録である。

〜ビジネスは常に戦いである。上原正吉は、つねに常識を疑い、懸命に考え抜き常勝軍団を作り上げた。生き残りをかけて中小メーカーが苦戦する中、誠実と信頼の二人三脚で大正製薬は、何故成功したのか?その秘密が明かされる。

この本には、営業の基本である「正直、誠実な態度」「顧客との信頼関係構築」の重要性が書かれている。

上原正吉氏の実直で正直、清廉潔白は生きざまが、事業を成功に導いたことがよくわかる内容である。

私がチェックしたポイントは、

1)事業は人なり 「松下電器は、人を作る会社です。あわせて家電を作ってます」(松下幸之助)

2)能力というのは2つに分けられる。保有能力と発揮能力がそれである。保有している能力に行動する能力が掛け合わされて、初めて成果が生まれる。保有能力X発揮能力=成果 である。

3)およそ人と人との交渉において、相手の心を動かすものは、人格である。人格からにじみ出る言葉や態度が相手を感心させたとき、初めて話がまとまるのは、一時の商談においても、長い取引関係においても同じである。

4)上原正吉は、後に国会議員となるが、議員時代の歳費をそっくり貯金し、私財も合わせて惜しげもなく寄付をした。ここに正吉と小枝の、世俗の名誉や恩恵などを一切期待しない、謙虚で純真な良心の発露が見られる

5)戦争は、生命を賭けたものである。どうしても勝たなければならない。勝つためには、即断、即決、速攻がなければならない。、、、、織田信長が、民主主義を重んじ、「桶狭間を攻めようと思うが、どうだろう」と会議にはかったら、だれも賛成しなかったであろう。、、、、、そうした独裁ーーーーつまり、即断、即決、速攻をやるには同族会社のほうがやりやすい。

以上 会社経営者、営業職はもちろん、すべてのビジネスマンに読んでいただきたい、おすすめの1冊である。


小森コンサルティングオフィス at 23:23コメント(0)トラックバック(0)本の紹介 | 営業の秘訣  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
小森康充
営業トレーナー:小森康充

小森 康充
(こもり やすみつ)

小森コンサルティングオフィス代表
人材育成トレーナー

高い営業能力と顧客コミュニケーション能力により常にハイレベルな売上目標を達成。

世界的エクセレントカンパニーにおいて、アジアパシフィック最優秀マネージャー等数々の表彰を受ける。

後に世界No.1サクセスコーチであるアンソニー・ロビンズのコーチングスキルを習得。

卓越した営業スキルに世界No.1のコーチングスキルをミックス。独自のスキルを確立。

小森コンサルティングオフィスオフィシャルサイト

カテゴリー
月別アーカイブ
Feed
RSS
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ