2012年08月16日
「中国人に負けない7つの方法」 石平(中国問題評論家)著 宝島社(おすすめ書籍の紹介)
中国人に負けない7つの方法
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「中国人に負けない7つの方法」 石平(中国問題評論家)著 宝島社 を読んでいる。
たいへん面白い。この本は、嘘をつき、倫理は欠如し、「利」ばかり追求する中国人。その中国人とどのように交渉するか?本書は中国との個人間のトラブルからビジネス、外交、軍事にいたるまでの交渉の方法を紹介している。
日本人が身に着けておかないと中国人に騙されることになる。楽しく読める1冊である。
著者の石平氏は、1962年中国四川省に生まれる。北京大学を卒業後、神戸大学大学院博士課程修了。中国人と日本人の両方の国籍を持たれた方で、現在は日本で、中国問題評論家として講演、執筆、TV出演等を精力的にこなされている。
第一章 中国人の本質を知る
第二章 中国人を社員として使いこなす
第三章 「ハッタリ」だらけのビジネス交渉
第四章 国民レベルで見た日本の強さ、中国の強さ
第五章 中国経済なんか恐くない
第六章 対中外交で負けないための大原則
第七章 中国に負けない国家意識の確率
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石平氏は、中国人を「自己中心、わがまま、エゴイズムの塊」とはっきり述べられている。
日本人のように「恥」の文化がないので、平気でうそをつき、温情が通じず、感謝の気持ちを持たない。
仕事においても、責任感も職業倫理も欠如している。中国の「ウソつき文化」は小学生のときから養われる。
時代は「文化大革命」まで遡る。中国では、毛沢東が行った「文化大革命」で「ウソをつけ」が教育方針になってしまった。文化大革命は、多くの中国人に政治的苦痛をもたらした。「本当のことを言ったら吊し上げられる」
「他人に本当のことを言ってはならない。」これが中国の教育である。
中国人との付き合い方のポイント
1)「割り切る」こと
中国人との間に、友情や友愛を期待してはいけない。お互いの「利」だけを追い求めること。
2)日本人であることの放棄
日本人を捨てて、中国人になりきらないと中国人には勝てない。何故なら中国人は、平気でうそをついてくるからである。中国人との交渉では、嘘をつくこと、恥を捨てることが必要。
3)「以毒攻毒」の原則で容赦なく戦う
「以毒攻毒」とは、毒をもって毒を制す、ということである。中国の古典にも出てくる。
人は人を騙す。平気で悪いことをする。もしそうされたら、同じことをやり返せばよい。というのがこの教えである。
以上3つが中国人との付き合いのポイントである。
私はこの本で中国人というものがより深く理解できた。今回の尖閣諸島の問題も、日本政府は、中国になめられっぱなしである。相手はうそつき文化の恥知らずである。共産党の独裁国家のような国とまともな付き合いなどできようはずはない。相手に弱み、温情を見せたら感謝するどころか、それに付け込んでどんどん嘘をエスカレートしてくる。毒をもって毒を制す。中国を痛めつけるくらいの強い姿勢がないと外交などできないことがよくわかる。
今の日本の弱腰政府、ぼんくら外務省では中国、韓国との交渉は無理である。
交渉力のある強力なリーダーを日本の交渉役に立てるしかないと判断する。
日本の領土を守るためにも、すべての日本人に読んでいただきたいおすすめの一冊である。