2012年09月07日
「平穏死 10の条件」 〜胃ろう、抗がん剤、延命治療いつやめますか?〜おすすめ書籍の紹介
「平穏死」 10の条件 胃ろう、抗がん剤、延命治療いつやめますか?
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「平穏死 10の条件」 〜胃ろう、抗がん剤、延命治療いつやめますか?〜
長尾和宏著 ブックマン社 を読んでいる。
この本は、人間誰しもいつかは来る「死」というものの前に、実際に病院に運び込まれた後に、どのような選択をせまられ、どのような治療、死までの経過をたどるのかが、わかりやすく書かれている。
具体的には、「胃ろうを医者からすすめられたがどうすればよいか?」「在宅医療に切り替えたいが、病院は許してくれるか?」「抗がん剤をぎりぎりまで打つ効果はあるか?」「医者から食べたら死ぬよ、と言われたが、最期くらい食べてもよいのでは?」
このような疑問に答えてくれる。
第一章 平穏死、自然死、尊厳死
第二章 忘れられない平穏死
第三章 「平穏死」10の条件
第四章 一を幸福にする胃ろうとは?
第五章 その日を迎える前に ここが知りたい
この本からは、人間が本来の姿での自然死、尊厳死というものの重要性が理解できる。
死がせまっているときに、安らかに自宅で家族に囲まれて、その時を迎えるか?
病院のベットで不必要な点滴、呼吸器を繋がれたまま、薬を投与され続け苦しい思いをしたまま死にたいか?
それは本人が決断しなければならない。そして本人に意思表示ができなければ家族が決断することが重要である。
医者にまかせてはいけない。医者にまかせると病院の都合のよいように判断されるだけである。
すべての方に読んでいただきたい1冊である。