2012年12月12日
P&G 超優良の時価総額16兆円企業、成熟市場でも躍進する強さの秘密
今週の週刊ダイヤモンドに、企業レポートとしてP&Gの記事が掲載されている。
日用品、化粧品の世界トップメーカーであるP&G(プロクターアンドギャンブル)は、売上高で6兆8千億円、営業利益1兆円、営業利益率は、15.9%と日用品、化粧品メーカーでは飛び抜けて高い。
株式時価総額も16兆円、日本一の時価総額のトヨタ自動車の12兆円を上回る。
その強さのポイントは?
CEOのボブマクドナルドは以下のポイントを上げている。
1)社員の質が高いこと
2)イノベーション(革新性)にポイントをおいた経営をしていること
研究開発費に毎年1600億円、市場調査、消費者理解に320億円を毎年投資している。
事業のポートフォリオも積極的に入れ換える。ポイントは5つ
1)消費者ニーズがあるか
2)イノベーションを実現できるか
3)ブランドへと育成できるか
4)優れた市場戦略を実現できるか
5)グローバルに展開できるか
この5つをもとに戦略的にブランドの売却、買収を実施している
また人材育成面では、P&Gは、人材輩出企業として有名である。
GEのジェフリーイメルトCEO、ボーイングのジェームスマックナーニCEO、日本のアマゾン ジャパンのジャスパーチャン社長、マクドナルドの宮下健治上席執行役員は、P&Gの出身である。
P&Gの人材が優秀なのは、リクルーティングのみならず、企業文化として人材育成できるシステムになっている。
自社で人材育成できる上司が部下の人材育成に責任を持つカルチャーが確率していることが強みである。
P&Gの管理職は、仕事の業績をあげるのは、あたりまえで部下のスキルアップを実現して部下を育ててはじめて評価される。
長期的に企業を繁栄させる重要ポイントは、人材育成であることをP&Gは証明しているといえるであろう。