2013年01月07日
「税務署員だけのヒミツの節税術」 あらゆる領収書は経費で落とせる(確定申告編) 大村大次郎著 中公新書ラクレ おすすめ書籍の紹介

「税務署員だけのヒミツの節税術」
あらゆる領収書は経費で落とせる(確定申告編)
大村大次郎著 中公新書ラクレ
を読んでいる。今年の2月、3月に確定申告の時期であるが、たいへん面白く勉強になる。
著者の大村大次郎氏は、元国税調査官、10年間主に法人税担当調査官としての経験をされ、現在はフリーライターをされている。
内容は、会社員も自営業者も税金を払いすぎている。税務の知識をしっかりともって、申請することで、かなりのお金が戻ってくる。逆にその知識がなければ税務署のいいなりになってしまい、必要以上の税金を払わされてしまう。というものである。
第一章 サラリーマンのほとんどは税金を払いすぎている
第二章 確定申告のポイントは、公私混同
第三章 知らないと損する確定申告の裏ワザ
第四章 本当は危ない青色申告
第五章 税務署に騙されるな
私がチェックしたポイントは、
1)年末に結婚したら税金が安くなる
2)家を買うなら平成25年の内に買おう
3)10万円以下でも医療費控除は受けられる
4)なぜ税務署員は扶養家族が多いのか
5)交際費にできるかどうかの基準は3つ
1)人と会っていること
2)仕事についての話をしていること
3)全額を自分が払っていること
6)税務署は質問には親切に答えてくれる
ただしグレーの部分は、税金を多く払う方向にアドバイスされる
7)税務署は、税金を納めすぎた時は黙っているが、足りなかったら文句を言うところ
8)税務署員は、少しでも多く税金をとろうとしており、中には平気でウソを言う税務署員もいる
9)日本の税のルールは、金持ちに有利、庶民に厳しい。トヨタの社長と平均サラリーマンでは、税負担率は平均サラリーマンの方が多いという事実
10)青色申告が白色申告よりもいいとは限らない。
以上、たいへん参考になる内容であった。
私が知っておきたかったのは、「未成年の歯の矯正治療は、医療費控除の対象である。」ことであった。
思い出せば、子供が小学生のとき、歯の矯正治療にかなりのお金を払った。まさかそれが控除できると知っていれば、かなり税金がもどってきたのである。
このように税務署は、聞けば教えてくれるが、積極的には、これを申請すれば税金が安くなりますよ。とは言ってくれない。我々が自分で知識を身に付け、自分で申請しないといけないのである。
ちなみに、日本とシンガポールの税金の差が以下である。
年収における所得税+住民税の差
480万だと日本21%:シンガポール4.2%
960万だと日本27%:シンガポール8.7%
1920万だと日本35.4%:シンガポール13.2%
いかに我々日本人は、多くの税金を払っているかということを認識する必要があるでしょう。
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1. 個人事業者が賢く確定申告をする方法 『税務署員だけの秘密の節税術』 [ 中小企業経営に役立つビジネス書・自己啓発書レビュー ] 2013年12月22日 21:41
【感謝】
2. 個人事業者が賢く確定申告をする方法 『税務署員だけの秘密の節税術』 [ 中小企業経営に役立つビジネス書・自己啓発書レビュー ] 2013年12月22日 22:42
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