2013年10月22日
世界経営者会議、堀場雅夫氏(堀場製作所最高顧問)のプレゼンテーション

10月21日の日経フォーラム世界経営者会議での堀場雅夫氏(堀場製作所最高顧問)のプレゼンテーションを紹介したい。
堀場雅夫最高顧問は、大正13年京都府生まれ、京都大学理学部在学中に堀場無線研究所を創業。学生ベンチャーの草分けと呼ばれる。
昭和28年堀場製作所設立。昭和36年医学博士号取得。「おもしろ おかしく」を社是として全社一丸となってベンチャービジネスのモデル企業を作り上げる。分析機器のトップメーカーとして業界をリードしている。
著書に「イヤならやめろ!」「やるだけやってみろ」(日本経済新聞出版社)他多数
今年89歳のお年ながら40分の講演を立ったまま行われた。
プレゼンのポイントは、
1:信念を持て
私は「人の話なんか聞くな」という本を出している。これは人の話を聞くときは、「自分の信念、意見を持って聞け」ということです。「私はこう思うが、この人は何を言うのか?」を考えながら聞きなさい。頭を空っぽにして聞いても意味がない。ということです。
2:おもしろ おかしく
堀場製作所の会社の方針は、「Joy&Fun」仕事は楽しくしないと意味がない。職場全体の雰囲気が、楽しくやろう! 俺しかできないことをやる。となることが大事。
棺桶に入るとき、「楽しい人生だった」という気持ちになるか「ひどい人生だった」と思うか? 特に経営者は従業員に影響力がある。従業員が楽しく働けるようにすることが経営のつとめ。
3:人間はすごい
医学を勉強してわかったのは、人間のすごさを理解できたこと。
視覚、味覚、聴覚、嗅覚、体感覚という人間の感覚は、センサーでは作れない。
また人間には第6感というものまである。こうなるとコンピューターでは、どうしようもない。
4:規制をなくせ
今の日本でベンチャーが育たないのは、規制が多すぎるから。アメリカの倍くらいある。例えばある会社が癌の薬を開発したとする。承認まで長い期間が日本では必要。
「こういうリスクがあります。この部分は、実験結果が出てますが、ここは出てませんので、リスクがあります。それを承知で使いますか?」という患者の自己責任において使うか使わないかを決めればよい。
どうせ癌で死ぬのだから、薬を使うかどうか? どの薬を使うかは、患者の自己責任で決めればよい。
規制とは、その選択を遅らせること。
5:健康である。
すぐれたリーダーは、健康でないといけない。病気の99%はストレス。
ストレスをいかになくすかが大事。
ストレスをなくすには、好きにやること。だいたい医者の言うことなど聞くから病気になる。
「これは食べてはダメ。これをやってはダメ」とストレスがたまることばかり言う。
誰が何といおうと、好きなことをやり、好きなものを食べていればストレスはたまらない。
人に迷惑をかけないという条件であれば、好きなことをすればいいのだ。
堀場雅夫氏(堀場製作所最高顧問)のプレゼンテーションは、ご自身の信念と実績に基づいたすばらしいものであった。
すばらしい講演に感謝をしたい。
小森康充



