2013年11月03日

世界経営者会議(日経フォーラム)でのクリストフ・ヘンチ(スイス:ロンバー・オディエ銀行のマネージングパートナー)のプレゼンテーション

10月22日の世界経営者会議(日経フォーラム)でのジュネーブ最古のプライベートバンクであるロンバー・オディエ銀行のマネージングパートナーであるクリストフ・ヘンチ氏のプレゼンテーションを紹介したい。

クリストフ・ヘンチ氏は、1958年生まれ。1796年創業、スイスのジュネーブ最古のプライベートバンクであるロンバー・オディエ銀行の7代目マネージング・パートナー。ロンバー・オディエは、世界18カ国に25の拠点をおき、従業員は2000名。

IMD学長のドミニク・テュルパン氏との対談形式であったが、彼のプレゼンで私がチェックしたポイントを紹介したい。

スイスのプライベートバンクの特徴は?

スイスが国際的な国であることがポイント。長い歴史、多くの国との国境がある。多くの国を理解できるリスク分析があり国際的クライアントを長年持っている。

よって機密性、安定性に優れていること。これがバンキングピープルビジネスのポイントである。

スタンダードソリューションはなく、ワンツーワンのベストソリューションを見つけることが目的である。

赤十字の本社もスイスにあり、クライアントのニーズが、資産運用に加え慈善団体への寄付要望にもスムーズに対応できる。

常にクライアントと同じ姿勢で長年のお付き合いをさせていただく、祖父から息子そしてお孫さんへ、資産は100年でも200年でも受け継がれる。

クライシス(危機)は常にある。クライシスは我々にとっては正常なことである。

我々の3つの重要ポイントは、
1:家族経営、
2:クライシス対応が早い、
3:顧客対応ができる

世界中の顧客が何故スイスに資産を預けるか?

守秘義務が重要。例えば銀行のドアマンに「ヘンチさんと約束があります。」と顧客が伝えると、ドアマンは、顧客の名前を聞かないでヘンチ氏のところまで案内される。

顧客は誰にも名前を名乗らずに、銀行のパートナーに会うことができる。
顧客の守秘義務は徹底している。

顧客は資産内容を他人に知らせたくない。そして子孫に残したいとか慈善団体に寄付したい等のニーズの相談にくる。

税金の問題でスイスの銀行を使う顧客もある。正しいやり方でソリューション提案をすることが大事。税の問題では大企業でも間違いをおかすことがある。

以上、日頃詳しく話を聞く機会のない、スイス銀行のトップの方の話が聞けてたいへん勉強になった。

日本の銀行とは違う信念を持つスイス銀行にたいへん興味を持つことができた。

ロンバー・オディエ銀行のマネージングパートナーであるクリストフ・ヘンチ氏に感謝の気持ちを述べたい。


小森康充


小森コンサルティングオフィス at 23:49コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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小森康充
営業トレーナー:小森康充

小森 康充
(こもり やすみつ)

小森コンサルティングオフィス代表
人材育成トレーナー

高い営業能力と顧客コミュニケーション能力により常にハイレベルな売上目標を達成。

世界的エクセレントカンパニーにおいて、アジアパシフィック最優秀マネージャー等数々の表彰を受ける。

後に世界No.1サクセスコーチであるアンソニー・ロビンズのコーチングスキルを習得。

卓越した営業スキルに世界No.1のコーチングスキルをミックス。独自のスキルを確立。

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