2013年12月13日
P&Gの元CEOボブ・マクドナルドの話「俺はサーバントリーダーだ!」
P&Gの元CEOのボブ・マクドナルド氏の話を紹介します。
彼は日本の社長をしたあと、世界のP&GのCEOになった男です。
私がP&Gに勤めているとき、彼は日本の社長として勤務しました。そして管理職を集めて彼は言いました。
「俺はサーバントリーダーだ!」
サーバントリーダーとは、新刊書籍「リーダー3年目からの教科書」に書きましたが、奉仕型リーダーのことで部下自らが喜んでついてくるタイプのリーダーのことです。
ボブは、こう言いました。
「部長の皆さん、部下に対して威張らないでください。社長の私や部長の皆さんは、少しも偉くありません。
社長や部長が威張っている会社はダメなのです。」
「一番大切なのは商品をお買い上げいただけるお客様です。そしてその次に大切なのは、お客様、得意先と接している若い営業マン、美容部員の方たちです。
皆さん部長の仕事は、部下の営業マン、美容部員の話をしっかりと聞くことです。
そしてお客様を笑顔にするには、どのような商品を出せばいいのか?
会社のプロモーションをどのように変えればいいのか? を聞いてください。
我々社長、部長の仕事は、若い営業マン、美容部員の方々が生き生きと働ける環境をつくること。
そしてそのことを通じて一番大切なお客様の満足度をアップすることです。
部下の話をよく聞き、部下との信頼関係を構築する。部下が生き生きと働ける環境をつくっていく。
そして最終的には、お客様の満足度をアップする施策を成功に導く。
これがサーバントリーダーです。」
このボブ・マクドナルドは、日本のP&Gのビジネスを大きくアップさせ、その後世界のCEOのポジションにつきました。
部下に命令するだけがリーダーシップではないのです。
サーバントリーダー(奉仕型リーダー)というスタイルも効果的なリーダーシップのポイントであることを紹介させていただきます。
実践してください。
小森康充