2016年11月03日

「ボート競技は海ではできない。競技場選定の前に科学的ローイングテストを実施せよ」

「ボート競技は海ではできない。競技場選定の前に科学的ローイングテストを実施せよ」

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連日マスコミで五輪ボート会場の話題が掲載されている。

マイナースポーツのボート競技がこれだけ注目を浴びるのは初めてではなかろうか?

私は学生時代、琵琶湖の支流の瀬田川でボート(8人乗りエイト)を漕いでいた。石山寺のある風光明媚な場所である。

穏やかな瀬田川ですら風の強い日は波が高くボートを出すことはできない。波風があるとバランス重視のボートは漕ぐことができないのである。

写真は戸田ボート競技場であるが波風のないのが理解いただけると思う。これがアスリートファーストのボート競技の最適環境である。
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それを東京五輪では海にボート会場を作るという。当然風の強い海で波風防止の工事に無駄な税金を使うことになる。

私にはこの理由がわからない。国際ボート連盟、日本ボート協会が海の森競技場に賛成するのも不可解である。

マスコミは「ボート競技団体が海の森競技場に賛成である」と掲載しているがこれは間違いである。大学ボート部監督会は海の森に大反対している。海ではアスリートが最高の環境で競技できないことがわかっているからである。

正しくは「大学ボート部監督会は海の森競技場に大反対しているが、日本ボート協会は海の森競技場に賛成している。何故かアスリートと協会の意見が食い違っている」が正しい報道である。

また「海の森は50年、100年に渡ってボート競技ができる」とボート協会理事が発言しているがこの発言もおかしい。
関東の大学ボート部合宿所は、戸田ボート競技場の回りにあり船もそこに保管している。

よって全日本、インカレを毎年、海の森でするとなると船を運ぶ経費、選手の滞在場所の問題が出てくる。

よって海の森は五輪1回限りで終わることになる。大学ボート部監督会も以前から海の森が出来ても合宿所を戸田から移さないと発言している。

正しくは「海の森競技場のボート競技は五輪1回限りで終わりレガシーにはなりえない」が正しい報道である。

アスリートファーストを理念にするからには、大学ボート部監督会すなわちアスリートの意見を聞きマスコミは掲載すべきであろう。

それを隠して海の森に誘導しようとしているのではないかと思う。

私の提案は海の森でボート競技のローイングテストをすることである。現状の海でどれどけ漕げるのか?戸田の競技場とどれだけ環境が違うのか?

具体的な数値で風速○メートル、波の高さ○センチ、500メートルのタイムトライアルは、戸田競技場と海の森では何秒違うか?

漕いだアスリートのコメントは?

これをシングルスカル(1人乗り)からエイト(8人乗り)まで全種目テストするのである。

そして波風防止工事で現状から何割の風が防止できるのか?東京都のHP データでは、工事しても3割の風しか防止できないというデータが掲載されている。

すなわち強い海風の7割をアスリートは受けながら漕ぐことになる。

私のポイントは「何故アスリートの競技環境の悪い海を選択し無駄な税金を使うのか?」である。

海の森の環境がアスリートにとって良い、と言うのなら、その根拠を税金を払う都民に科学的数値化をして納得のいく説明をしてもらわないといけない。

この科学的ローイングテストの数字をもとに競技場選定の話をすることが正しい決断になるであろう。

小森コンサルティングオフィス at 09:40コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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小森康充
営業トレーナー:小森康充

小森 康充
(こもり やすみつ)

小森コンサルティングオフィス代表
人材育成トレーナー

高い営業能力と顧客コミュニケーション能力により常にハイレベルな売上目標を達成。

世界的エクセレントカンパニーにおいて、アジアパシフィック最優秀マネージャー等数々の表彰を受ける。

後に世界No.1サクセスコーチであるアンソニー・ロビンズのコーチングスキルを習得。

卓越した営業スキルに世界No.1のコーチングスキルをミックス。独自のスキルを確立。

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