2021年05月01日
平成の三四郎、古賀稔彦氏への追悼文
2020年10月大阪府立八尾高校体育部OBOG会 40周年記念講演会にバルセロナオリンピック柔道金メダリストの古賀稔彦氏を招聘した。
小森は講演会実行委員会のリーダーとして古賀稔彦氏を新大阪駅までお迎えにいき、個人的にお話をする機会に恵まれた。
以下に追悼文を紹介する。
追悼文
令和3年3月24日古賀稔彦さんは53歳という若さでご逝去されました。
癌との闘病生活で昨春、腎臓摘出をされた状態であったことから秋の八尾高校講演会も体調の思わしくない中でのご登壇であったことと思われます。講演会当日、ご挨拶をかねて新大阪駅まで迎えに行った私は八尾高校に向かう車中で古賀さんの親しみやすいお話に心地良い時間を過ごしました。古賀さんは「コロナ禍で今年の講演はほとんど中止になりました。よく講演決定されましたね。久しぶりの講演で緊張しています」。と言われたので私は「中止にするという安易な決定はしません。コロナ禍だからこそ生徒に夢と希望を与えるんだという決意で準備してきました」。と答えると古賀さんは車窓を眺め何かをお考えの様子でした。
闘病中であることを感じさせない、明るく親しみやすい笑顔で、生徒に夢と希望を与える素晴らしい講演をしていただいた古賀俊彦さんに感謝の気持ちを持つとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げたいと思います。
追伸:コロナ禍中、多くの講演が中止になったというお話から八尾高校が古賀さんにとって最後の講演になった可能性が強いと言えます。
古賀稔彦氏講演会実行委員会 小森康充