2008年06月03日

相手の心の窓を開く6つの話法(その3) 5

相手の「心の窓」を開く話法を紹介している。

1)「誘導」、 2)「沈黙」 という話法を紹介した。
この2つは、初対面で相手が「心も窓」を開いていない状態の時に、有効な話法である。

今日は、3つ目を紹介する。

3) 「繰り返し」 という話法である。

これは、「鏡(ミラー)」という意味で、相手の言ったことを繰り返すことであるが、その言葉の「強調」という目的がある。

例えば、「趣味は映画鑑賞なんだ。」という相手に対して、「映画鑑賞ですか」と相手の言ったことをそのまま「繰り返す」話法である。

この段階では、「繰り返す」だけで、その他のことは、言わないことがポイントである。

この場合「映画鑑賞」についてより詳しい情報を相手が話してくれる可能性が強くなる。

この「繰り返し」の話法を効果的に使うことによって、相手は、どんどん本音を話してくれる。

例えば、相手の好きなスポーツについて聞く場合、この「繰り返し」の話法を使ってみよう。 

例題

「社長の好きなスポーツについて、教えていただけますか?」 Kevin

「そうだな〜。水泳が好きなんだ。」 社長

「水泳ですか」 Kevin

「そうなんだ。中学時代水泳部でね〜」 社長

「中学時代水泳部だったんですか」 Kevin

「そうそう。実はキャプテンやってたんだ〜」 社長

「あ〜 キャプテンだったんですか」 Kevin

「そうなんだ。その年は、県大会で優勝してね。」 社長

「県大会で優勝したんですか」 Kevin

「そうなんだ。全校の朝礼で、校長先生から表彰状をもらったんだ。」

と、こんな感じである。 わかってもらえたと思うが、Kevinの話法は、相手が言ったことをそのまま「繰り返し」ているだけだ。

その結果、相手の社長は、青春時代の水泳部の思い出を、楽しく語っていく。

この「繰り返し」のテクニックの良い点は、相手は自分から進んで話している気分になる点である。

しかし、実はこちらが、相手の言葉を繰り返すことによって、深く聞き出しているのである。

この時点で結構、社長の「心の窓」は開いているはずである。

今日の一言

「相手のキーポイントの言葉を「繰り返す」話法がある。
そうすれば、相手は、その繰り返された言葉について、より詳しい情報を話してくれる。有効なリスニングスキルである。」

感謝! 感謝!

小森コンサルティングオフィス at 11:47コメント(0)トラックバック(0)心の窓を開く6つの話法   このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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小森康充
営業トレーナー:小森康充

小森 康充
(こもり やすみつ)

小森コンサルティングオフィス代表
人材育成トレーナー

高い営業能力と顧客コミュニケーション能力により常にハイレベルな売上目標を達成。

世界的エクセレントカンパニーにおいて、アジアパシフィック最優秀マネージャー等数々の表彰を受ける。

後に世界No.1サクセスコーチであるアンソニー・ロビンズのコーチングスキルを習得。

卓越した営業スキルに世界No.1のコーチングスキルをミックス。独自のスキルを確立。

小森コンサルティングオフィスオフィシャルサイト

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