この国は俺が守る
2011年11月14日
この国は俺が守る―田中角栄アメリカに屈せず(お薦め書籍)

この国は俺が守る―田中角栄アメリカに屈せず
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「この国は俺が守る」 〜田中角栄アメリカに屈せず〜 仲 俊二郎 著 (栄光出版社) を読んだ。
著者の仲 俊二朗さんとは、一度夕食をさせていただくご縁もあり、今回の新刊を応援させていただきたい。
この本は、元内閣総理大臣の田中角栄氏の総理就任時代の外交交渉からロッキード事件までが、詳細に書かれている。
本当の田中角栄氏の人柄が理解できるたいへん面白い内容である。
田中角栄氏は、総理就任3ケ月で、できないといわれていた「日中国交正常化」を成し遂げる。
そして大国アメリカと戦い、日本国民を守るため日本国に不利なアメリカの要求を断るのである。
その結果 当時の国務長官キッシンジャーの罠にかかり、失墜させられてしまう。
当時のアメリカは田中が怖かったのであろう。アメリカのいいなりになる総理大臣以外は、失墜させようとする。それがアメリカという国である。
この書籍からは、新聞、TV、週刊誌というマスコミからは伝わらない政治の事実を知ることが出来る。
私がチェックしたポイントは、
1)田中角栄は金権政治家ではなかった
これは当時のマスコミが国民に印象づけようとしたことが原因であり事実は違うのである。
2)ロッキード事件は、全くの冤罪であった。大国アメリカの陰謀である。
検事も裁判官も田中首相を有罪にするがために、法律までねじまげ逮捕に走るという横暴が行われたのである。
3)大国中国との信頼関係
田中が政界を引退した後、当時の中国のトップリーダー江沢民総書記が、病床の田中を自宅に見舞いに来た。
江沢民総書記は、田中に静かに言った。
「中国では井戸を掘ってくれた人を大切にします。1972年の国交正常化は、田中先生のご尽力によるものです。」
大国中国のトップとこれだけの信頼関係を構築した政治家が他にいたであろうか?
すべてのビジネスマンに読んでもらいたいお薦めの1冊である。
政治に疎い私もたいへん勉強になった。
すばらしい書籍に感謝である。!
