エクセレントカンパニー
2018年07月27日
P&Gが人材輩出企業と言われる5つのポイントとは?
今日は古巣のP&Gの優秀さの話をしよう。
プロクター・アンド・ギャンブル(P& G)は、米国本社の世界最大の消費財メーカーで1837年に設立され世界180カ国以上で事業展開し世界でも収益性の優れた企業として知られる。
マーケティングに極めて強い企業として社内ブランド・マネジャー相互の競争はきわめて激しい。
ビジネス誌フォーチュンにて、「社員の能力」が業種を超えて世界ランキング第1位に選ばれており、人材輩出企業としても評価が高い。P&Gのブランド戦略は、MBAのケーススタディとしてもよく取り上げられる。
日本の女性管理職比率は30%以上である。
P&Gが優秀な5つのポイント
私のP&Gで過ごした17年間の経験からP&Gが優れていると思うポイントは
1)若い社員に権限を与える
2)トレーニングが優れている(上司がトレーナーである)
3)社員を大切にするが実力主義
4)ダイバーシティに優れている(男女平等、国籍、出身大学関係なし)
5)目的思考、戦略思考に優れている
例えば30年前の1987年私はP&G営業本部に配属され入社半年(6ケ月)で和歌山県(人口110万人)全域のエリアマネージャーになった。和歌山県の責任者つまり、P&Gの代表である。
当時競合の花王は和歌山に30人(販社含む)、ライオンは5人、ユニ・チャームは3人であった。それに対しP&Gは新入社員の私1人である。
右も左もわからない新人に和歌山県をなぜ任せられたのか?
それはトレーニングシステムが充実しているからである。課長がトレーナーであり、専任のトレーナーからも指導をしてもらった。またブランド戦略が明確なため、何をどう売り込むのかも明確であった。
売上目標もチャレンジングであり、得意先との共同企画、卸店の企画等も稟議書により認められる、まさに結果にフォーカスした販売企画のシステムがあったのである。
その稟議書には目的思考、戦略思考が求められる。
何を目的にそのプロモーションをするのか?その戦略は目的達成に最も有効なものか?その理由は何か?
等、ロジックを求められるのである。
自然と仕事をするうえで「目的は何か?」を常に考える目的思考が身に付いてくるのである。
そのようなP&Gの実力主義のカルチャーの中で17年間を過ごした私は、チャレンジングな売上目標を達成する営業スキルを自然と身に付けていったのであった。P&Gで学んだスキルや様々な経験は書籍やこのブログにて紹介しているのでよければご覧いただきたい。
P&G
https://jp.pg.com/