サムライ会計士
2013年09月01日
「サムライ会計士」仲俊二郎著 栄光出版社 おすすめ書籍の紹介。
「サムライ会計士」仲俊二郎著 栄光出版社 を読んでいる。
たいへん面白い。 この本は「昭和のジョン万次郎」と呼ばれたビジネスコンサルタント竹中征夫氏を描いたものである。
竹中氏は世界最大の会計事務所に日本人第一号で採用、金融機関から自動車、カップ麺まで日本企業の海外進出を先導し、数々のM&Aを成功させたビジネスコンサルタントである。
著者の仲俊二郎氏は私の友人であるが、大阪市立大学卒業、川崎重工業入社、20世紀最大のプロジェクトと言われるドーバー海峡の海底トンネル掘削機を受注、成功させる。その後ハーキュリーズジャパン代表取締役を経て経営コンサルタントとなる。
著書に「大正製薬上原正吉とその妻小枝」「この国は俺が守る」「我れ百倍働けど悔いなし」以上栄光出版。その他
この新刊は、竹中氏が世界最大の会計会社のクラウンに入社したときから、アメリカ社会で日本人ということで人種差別を受けるところから始まる。
しかし竹中氏のビジネスに対する命がけの働きと成果で、日本人というハンディキャップを乗り越え、会社、クライアントから高い評価を得る。
多くのアメリカでのビジネス交渉,M&Aを成功させた具体例も多く紹介され興味深い。
ミネベアの高橋高見氏、本田宗一郎氏、船井電機の船井哲良氏等も登場されてくるのも、たいへん面白い。
世界を飛び回るビジネスコンサルタントの仕事内容、クライアントとの交渉、考え方、人間関係が具体的に紹介されておりたいへん参考になる。
私のこの新刊から学んだポイントは、ビジネスマンに必要な資質は、クライアントとの信頼関係、ビジネスに対する信念、物事を見抜く眼力が重要であると感じた。
エピローグに出てくる竹中氏のユナイテッド航空のマイルが300万マイル(地球1周12回分というのが、世界を飛び回られた実績を表している。
「サムライ会計士」仲俊二郎著
すべてのビジネスマンに読んでいただきたい おすすめの1冊である。