ラグビー
2012年05月03日
「理不尽に勝つ」 平尾誠二著 PHP おすすめ書籍の紹介
理不尽に勝つ
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「理不尽に勝つ」 平尾誠二著 PHP を読んでいる。
たいへん面白い。平尾誠二氏は、ラグビー神戸製鋼コベルコスティーラーズ総監督。戦績は、伏見工業高校でラグビー高校選手権大会優勝。同志社大学で史上初の3連覇。神戸製鋼で7年連続日本一。89年日本代表主将としてスコットランドを破り、91年ワールドカップで初勝利。という輝かしい戦績である。現在は文部科学省中央教育審議会委員。日本ラグビー協会理事である。
実は平尾誠二氏と私は同志社大学の同期である。彼がラグビー部、私がボート部であった。
同志社大学の2回生のとき、共通の友人と一緒に1度だけ食事を一緒させていただいたこともあった。直接会った彼の印象は、「たいへんシャープで自分の信念を強く持っている」と感じた。また歩き方が「つま先歩き」の感じで、瞬発力に優れている印象を強く持ったことを覚えている。
本の内容は「世の中は理不尽なもので、人は理不尽によって鍛えられる」というポイントであった。
私がチェックしたポイントは、
1)理不尽に耐えられたことが信念になる
2)勝手に自分を正当化しない
3)今やれることを全力でやれば神様がご褒美をくれる
4)不安や恐怖は、自分が勝手に作り出すものだ
5)「たとえゲームで死んだとしても、何も変わらん。もちろん親は悲しむ。周りの人も悲しむだろう。でも1年もたてば悲しみは忘れる。世の中の景気も治安も悪くならない。だから安心して死ね。」
同志社大学の岡仁詩先生
6)弱みを強みにかえる
7)最後にモノを言うのは戦闘意欲
8)土壇場での開き直りほど強いものはない
9)理不尽が人を成長させる
すばらしい経歴の平尾誠二氏であるが、この本ではラグビーをやめようと思ったこと、幼少期は登校拒否になりかけたこと、戦績が振るわずマスコミに心無いバッシングを受けたこと、等の辛かった理不尽な経験も多くされていることを書かれている。しかしその理不尽な経験から多くを学び、前向きに自身の成長につなげることがポイントであると思う。
おすすめの書籍である。