冨山和彦
2012年05月14日
「挫折力」 〜一流になれる50の思考、行動術〜 冨山和彦著 PHPビジネス新書 お奨め書籍の紹介
挫折力―一流になれる50の思考・行動術 (PHPビジネス新書)
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「挫折力」 〜一流になれる50の思考、行動術〜 冨山和彦著 PHPビジネス新書 を読んでいる。
著者の冨山和彦氏は、経営共創基盤(IGPI)代表取締役CEO。ボストンコンサルティンググループ、コーポレイトディレクション代表取締役社長を経て、2003年、産業再生機構設立時にCOOに就任。解散後、IGPIを設立、数多くの企業の経営改革や成長支援にかかわる。オムロン社外取締役、朝日新聞社外監査役、財務省「財政投融資に関する基本問題委員会」委員、等を務める。東京大学法学部卒、スタンフォード大学経営学修士(MBA) という経歴をお持ちの方である。
この本で冨山さんが強調されていることは、「挫折こそが成長の近道」、挫折を恐れず挑戦することが重要である。
というメッセージである。章立ては、
第一章 挫折こそが成長への近道
第二章 ストレス耐性を高め、挫折と折り合う技
第三章 人間関係の泥沼を楽しみ、糧にする技
第四章 捨てる覚悟を持つための技
第五章 リアルな「権力」を使いこなす技
私がチェックしたポイントは、
1)挫折とは、自分の能力以上のことに挑戦した証拠である。
2)人間は失敗からしか学べない生き物。だから優等生人生は、不機嫌な人生、役に立たないリーダーへの道を約束している。
3)勝負は時の運、、、運命を受け入れることの大切さ
4)何かを得るためには、何かを捨てなければならない
5)社長と副社長の距離は、副社長と平社員の距離より長い
6)突き詰めれば権力の源泉は人事権と金。でもそれは自らを殺傷しかねない諸刃の剣。だからこそ、ソフトパワー(権威や人望)による補完が重要。
7)嫉妬、窮鼠、煩悩、、、情けは人のためならず
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たいへん面白いお奨めの1冊である。