大転換
2012年05月03日
「大転換」 田原総一郎著 潮出版社 おすすめ書籍の紹介
大転換 「BOP」ビジネスの新潮流
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「大転換」 田原総一郎著 潮出版社 を読んでいる。
先日は丸善丸の内本店で田原総一郎氏にサインをしていただいた。
直接お会いした田原氏は、たいへん温和でやさしいイメージを持った。1人1人丁寧にサインして握手してくださる態度に好印象を持った。
本の内容は、「超巨大市場への挑戦と戦略」という内容である。
BOPビジネスというのは、ボトム、オブ、ピラミッドの略でピラミッドの底という意味である。
つまり世界の所得ピラミッドは、
1)TOP 年間所得2万ドル以上(160万円以上) 約1.75億人
2)Middle 年間所得3千ドル以上(24万円以上) 約14億人
3)Base 年間所得3千ドル以下(24万円以下) 約40億人 5兆ドル (日本の国内総生産に相当)
(円は1ドル=80円で換算)
このBaseの40億人を対象にビジネスをしていくことが今後の世界のビジネスチャンスとなる。
従来のビジネスはピラミッドの上層部トップゾーンで行われていた。日本のトヨタ、ホンダ、パナソニック、ソニー等は、上層部の1.75億人のマーケットでビジネスを行ってきた。
だがトップは今や満杯状態。現在勢いづいているのがミドルの14億人のマーケットである。
中国、ブラジル、ロシア、インド島の新興国がこれにあたる。現在は激しい商戦が展開されている。
そして今後はBOPピラミッドの底のマーケットが大きな市場になってくる。
今までこのボトムの層は、各国の支援団体による救助、救済の措置であったが、それも落ち着き、ビジネス展開が可能になりつつある。
なにしろ40億人のマーケットである。今後はこのマーケットにいかに参入するかが、ビジネス拡大のキーポイントになる。
本の内容
第一章 「BOP」ビジネスとは何か?
第二章 「途上国ブランド」で世界に勝負を挑む
第三章 アフリカとカンボジアでビジネスを創る
第四章 途上国の女性たちを企業家に育てる
第五章 石鹸が女性の自立を助け子供の命を救う
第六章 一張り500円の蚊帳でマラリアを防ぐ
第七章 金融ビジネスで子供の命を救う
第八章 日本の金融を変えるマイクロファイナンス
第九章 納豆のネバネバが世界の水を浄化する
第十章 魚を与えるのではなく「魚も取り方」を教える
第十一章 中小企業のビジネスチャンスはBOPにあり
第十二章 アフリカに「太陽光コンテナ」で電気を送る
第十三章 世界数十億人の潜在市場「BOP]の可能性
たいへん面白い内容である。「大転換」田原総一郎著 おすすめの1冊である。