恐怖
2014年01月10日
「勇気の科学」ロバート・ビスワナ・ディナー著 大和書房、おすすめ書籍の紹介

「勇気の科学」人は誰でも勇敢になれる。ロバート・ビスワナ・ディナー著 大和書房を読んでいる。
この本は、リスクを恐れず決断する力を身に付けるポイントをわかりやすく説明されている。
著者のディナー氏は、米ポートランド州立大学講師、勇気、幸福をテーマにグリーンランド、インド、ケニア、イスラエル等、世界中を駆け回り、ポジティブ心理学界のインディージョーンズの異名を持つ。
世界各地で年間数百人の経営者、マネージャーを対象としたコンサルティングを提供している。
Positive Corn社 代表で妻、子どもとオレゴン州に暮らしている。
写真は、ディナー氏が前回来日して東京大学で講演されたときの私とのツーショットである。
章立ては、
第一章:自分の勇気指数を知る
第二章:勇気を測定する
第三章:感情のシーソーに乗る
第四章:魔術的な思考を活用する
第五章:権威に抵抗する
第六章:傍観者にならない
第七章:あえて失敗する
第八章:実験室を出て、現実の世界へ
私の参考になったポイントは、
1:勇気とは、英雄だけのものではない。誰もが習得できる「困難な状況に立ち向かう行動意思」である
2:他人を助けるという気持ちがあれば、自己保身の感情が抑圧されて、行動につながる場合がある
3:恐怖にも目的がある。恐怖は、私たちが生き延びることを助けてくれる
4:私たちが精神に衝撃を与えるトラウマ的な出来事を体験すると、脳はその重要な体験の記録を後で活用するために、細部を覚えようとする
5:怒りの感情は重要。怒りの感情によって、私たちは、自らの能力についての疑いや、自分の身を守れるかどうかという不安を乗り越え、強い気持ちで即座に行動できるのです
6:他人を助けようとする決断の5つのステップ
1出来事を認識する
2、緊急事態をあることを理解する
3、自分は問題に対処する責任があると感じる
4、問題対処の方法がわかる
5、行動を決断する
7:失敗は成功のプロセスである。失敗から学ぶことで、私たちは成功に近づくことができる
8:明確な目標を持つことが、よりよい人生を送るポイントである
9:失敗を「喜ぶ」。失敗をパフォーマンスに取り入れてプラスに転じる手法
10:勇敢な行動をとる4つのステップ
1、恐怖や不快さを体験する
2、否定的な感情があっても、行動は選択できることを理解する
3、自信を持つ
4、行動を決断する
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東大でのディナー講師の講演は、たいへんわかりやすく、面白いものであった。
「勇気の科学」ロバート・ビスワナ・ディナー著 大和書房、多くのビジネスマンに読んでいただきたいおすすめ書籍である。