日本実業出版社
2012年04月09日
「伝説の灘校教師が教える 一生役立つ 学ぶ力」 橋本武著 (日本実業出版社)おすすめ書籍
伝説の灘校教師が教える 一生役立つ 学ぶ力
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〜「学ぶ」ことは、遊ぶこと、「遊ぶ」ことは、学ぶこと〜
「伝説の灘校教師が教える 一生役立つ 学ぶ力」 橋本武著 (日本実業出版社)を読んでいる。
著者の橋本武先生は、なんと100歳のお年である。明治45年生まれ、昭和9年に東京高等師範学校(後の筑波大学)卒業、旧制 灘中学校の国語教師となる。小説「銀の匙」を中学3年間かけて読み込むという前代未聞の授業を導入する。公立校のすべり止めにすぎなかった灘校を名門学校に導く。1962年「銀の匙」2期生が、灘校初の京大合格者数日本1、さらに1968年「銀の匙」3期生が、東大合格者数日本1になる。71歳まで50年にわたり灘校一筋で教壇に立つ。退職後は文筆活動をつづけながら、地元のカルチャーセンターで現役講師として活躍。教え子に作家の遠藤周作氏、神奈川県知事の黒岩祐治氏、東京大学総長、他日本の各界リーダーがいる。
私がチェックしたポイントは、
1)すぐ役立つことは、すぐ役立たなくなる。もっと横道にそれてみよう。
2)大切なのは、結果そのものではなくて、それに到達するまでの過程に傾けてきた熱意配慮の深さ大きさそのものである。
3)今わからなくても、あとで必ず役立つときがくる
4)文章はウマいへたより気持ちが大切
5)話すというのは書くことと一緒。何を言いたいのか、まずは自分の自分の頭で自分なりに考えることからはじまる
6)戦後の「ゆとり教育」というものは、私に言わせれば「怠け教育」以外の何物でもありません。「ゆとり」という名のもとに教師も学校も怠け続けたのではないでしょうか?だからどんどん学力が落ちてきて、今になって慌てている。
7)本来なら地球のことを放っぽらだして戦争などしている暇などないはずです。人間同士もっと反省し、より一致団結して地球のことを考えないといけないでしょう。
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たいへん勉強になるおすすめの1冊です。
感謝!
銀の匙 (岩波文庫)
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