祥伝社
2013年05月27日
「仕事は6倍速で回せ」石塚孝一著、祥伝社 おすすめ書籍の紹介

仕事は6倍速で回せ! [単行本(ソフトカバー)]
「仕事は6倍速で回せ!」石塚孝一著 祥伝社 を読んでいる。
著者の石塚孝一氏は、1971年生まれ、93年米国サウスウェスタン大学を飛び級して2年で卒業、29歳でロイター通信社の最年少部長、35歳でベンチャー企業を設立、38歳で東証二部上場会社の社長、2011年ハーバードビジネススクールで最上位に位置する経営者養成プログラムAMPに合格、現在は株式会社フェイト代表取締役社長。
このような輝かしい経歴の石塚さんであるが、会社勤めのときは、1日16時間働いていた。人の2倍の時間を3倍の効率で働く。これがタイトルの6倍速という意味である。
内容は、
第一章 6倍速は6倍働くことではない
第二章 6倍速で仕事を身に付けるテクニック
第三章 6倍速を可能にするスケジュール管理術
第四章 6倍速を支える情報収集術
第五章 6倍速を実現するためのプレゼンのテクニック
第六章 6倍速を加速させるコミュニケーション術
第七章 6倍速で生きれば人生もリセットできる
私がチェックしたポイントは、
1)大きな会社は常に強いわけではないが、スピードのある会社は常に強い
2)誰もしたがらない仕事を引き受けるのは、大きなチャンスを自ら引き寄せる成功法則
3)目標を掲げて、それを実現するための戦略を練る。この繰り返しで、最短距離でゴールに辿り着ける。
4)難しい、深刻だと考えたら負けである。難しいと思ったら、そこで思考停止してしまう。無理にでも「簡単だ」と思うと、以外と道は開けてくるものだ。
5)目標は周囲に宣言してしまう。そして自分自身のモティベーションにする。
6)人生は何度でもリセットできる
ハーバードビジネススクールのAMPを卒業された著者の言葉は、たいへん実践的で面白い。外資系企業時代の失敗談を多く紹介されているところにも好感が持てる。
1日16時間働くことが良いとは言わないが、スピードが重要である現在のビジネスマンにとっては、参考になる1冊である。
2013年05月26日
「1年で成果を出す P&G式10の習慣」杉浦里多著 祥伝社 おすすめ書籍の紹介

1年で成果を出す P&G式 10の習慣 [単行本(ソフトカバー)]
「1年で成果を出すP&G式10の習慣」杉浦里多著 祥伝社 を読んでいる。
P&Gは、世界最大の消費財メーカーです。その秘密は、米誌フォーチュンが世界第一位と認めた「従業員能力」にあります。しかし彼らの仕事の進め方と考え方は、実は非常にシンプルです。誰でも身につけることができます。ただ教えてもらってないだけなのです。(著者の言葉より)
著者の杉浦さんは、LVMHグループからP&Gに転職された経歴の持ち主です。
この本は、転職された当日の体験談からP&Gという会社が他の会社と何が違うのかをわかりやすく書かれています。
そしてそのポイントは、すべての会社で応用できるものばかりです。P&Gの成功のポイントとは、たいへんシンプルなものである、ということが理解できるおすすめの1冊です。
内容
第一章 言葉を変える
習慣1 「目的は?」を口ぐせにする
習慣2 ダメ出しより、まずポジティブな言葉
習慣3 フィードバックの言葉をあげる・もらう
第二章 考えを変える
習慣4 「消費者がボス」顧客思考で考える
習慣5 リーダーシップは「影響力」と考える
習慣6 「万が一」を想定する
第三章 行動を変える
習慣7 「1ぺージメモ」で頭を整理する
習慣8 他人の成功体験を徹底的にマネする
習慣9 「量」より「質」の時間管理
習慣10 ボスマネジメントをする
読み進むうちにP&G時代が懐かしく甦ってきました。
私がチェックしたポイントは、
1)目的思考の重要性
ビジネスの成功は明確な目的思考からはじまります。「目的は?」というこの言葉からはじまるP&Gのビジネスの仕方が成功のポイントのひとつです。
2)消費者はボス
すべては消費者のために。この考え方が徹底されているのが、P&Gの強みです。
会議でアイデアをディスカッションしている時も、「それって消費者のためになるの?」という質問が出ます。消費者のためにならないアイデアは却下です。
3)メモは1ページにまとめる
メモのメリット
1)早い決断につながる
2)時間と空間を越えてチャンスが拡がる
3)情報処理のスピードと確度があがる
P&Gには1ページメモというカルチャーがあり、目的、結論、ネクストステップを明確にします。必要ない文章はすべて削除、読みやすくスピーディーに決断できるメモがビジネスに効果をもたらします。
「1年で成果を出すP&G式10の習慣」杉浦里多著 祥伝社 おすすめの書籍です