立花隆
2012年04月03日
「見えてきた太陽系大航海時代。その実現に向かって(立花隆、川口淳一郎 講演会)
はやぶさ 世界初を実現した日本の力
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〜「はやぶさ」 世界初を実現した日本の力〜 川口淳一郎著 日本実業出版 を読んでいる。
4月2日 「立花隆、川口淳一郎 講演会」 (新宿紀伊國屋ホール)を聞きに行った。
「見えてきた太陽系大航海時代。その実現に向かって」
経済評論家の立花隆氏と「はやぶさ」プロジェクトマネージャーの川口淳一郎氏の対談講演会である。
たいへん勉強になる講演会であった。
講演のポイントは、
1)生命の起源は宇宙のがポイントになる。
2)地震の研究には地球の中身を調査する。その中身は、小惑星を調査することがポイント。
3)知的生命体の宇存在する星は、わかっているだけで3500ある。太陽系外でそれだけある。
4)知的生命体が存在するには、熱すぎず、寒すぎず、水が存在する必要がある。
5)「はやぶさ」成功のポイントの1つはロボット技術
6)「はやぶさ」が持ち帰った1300の粒子を今から分析する
7)脳は勝手に動いている
8)異星人とコミュニケーションするには
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小惑星、宇宙、医療、その他多くのポイントの話を教えていただけた。
講演会後半の質問コーナーで私は1番に手を上げ、両先生に質問させていただいた。
質問内容は「今回の、はやぶさ、の成功は日本人が達成した。日本人の優秀さのポイントは何か?」
川口淳一郎先生の答え
「日本人は勤勉でまじめである。たとえば、はやぶさ、の成功のためには望遠鏡の精度を0.1度まで高めないといけない。他の国はそれができないが、日本はできた。ポイントは望遠鏡の台である。台の精度が、1ミクロン(1ミリの1000分の1)単位での制度がないといけない。これはアメリカのNASAでもできなかった。
立花隆先生の答え
「日本人はまじめで細かいところにこだわれる。とことんこだわるから「道(どう)」になる。花も華道、お茶も茶道、空手も空手道、その道を極めるという姿勢でこまかいところまでこだわり、やり続けることができる。」
「ただ特に日本人がずば抜けているのではない。どこの国であっても一定の人口の中にはきわめて優秀な人材は出てくる。今後は中国である。絶対人口が多いので、中国からきわめて優秀な科学者が出てくる。日本人はまけないようにしなければならない。」
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私が印象に残ったのは、立花隆先生の「脳は勝手に動いている」という話であった。
自発脳といって、実は脳は人間の意志とは別に日々勝手に学習している。人間が勉強しようとして本を読んでいるときだけ学習しているのではなく、意識とは関係なく常に自発的にすべてのことを脳は、学習している。」
この考えは、とても面白かった。感謝!
川口淳一郎氏
http://kodomoyugakukan.jp/2012kawaguchi.html
立花隆氏のHP
http://chez.tachibanaseminar.org/