解決する力
2013年01月20日
「解決する力」猪瀬直樹著(東京都知事) PHPビジネス新書 おすすめ書籍の紹介

解決する力 (PHPビジネス新書)

「解決する力」猪瀬直樹著(東京都知事) PHPビジネス新書 を読んでいる。
たいへん面白い。
難題を乗り越えるリーダーの物の見方、考え方23。
平常心を保ち、覚悟を決め、対極的に判断せよ。
この書籍は、東京都知事であり作家の猪瀬直樹氏の著書であるが、「尖閣諸島問題」「東京電力とのバトル」「オリンピック招致」など日々揺れ動く出来事をネタに、問題解決力を磨く考え方、行動の仕方をわかりやすく解説されている。
ビジネスマンにとってたいへん勉強になる1冊である。
著者の猪瀬直樹氏は、1946年長野県生まれ、87年「ミカドの肖像」で第18回大宅壮一ノンフィクション賞、96年「日本国の研究」で文藝春秋読者賞、小泉政権下で道路公団民営化委員として道路公団民営化を実現。07年東京都副知事を経て現在東京都知事。
章立ては
プロローグ 石原、橋下、倒幕シナリオ
第1章 東京電力との闘い
第2章 電力不足を救う
第3章 尖閣諸島購入問題
第4章 オリンピックとスポーツの力
第5章 災後社会のネットワーク
第6章 東京のパワー
エピローグ 平常心の保ち方
私のこの書籍のポイントは、
1)前例、ルールに縛られる縦割り組織の官僚機構が国民生活向上の弊害になっている。
2)東京メトロ地下鉄と都営地下鉄の統合化できないのは、官僚の利権のため。
3)東京電力のずさんな経営のため、我々国民は、長年に渡って過大な電気料金を払わされてきた。
4)日本維新の会、石原(慎太郎氏)、橋下(大阪市長)連合は、官僚政治からの脱却をめざす。
→自民党では官僚政治からの脱却は無理である。
5)尖閣諸島は、東京都が管理するほうがよい。国には尖閣諸島を管理する理念もノウハウもなし。
6)東日本大震災で威力を発揮した東京都庁のスピード感。ツイッターが、被災者の命を救った。
石原慎太郎都知事時代より副知事の経験をされた猪瀬氏が、リーダーシップをとって実現されたポイントが、わかりやすくまとめられている。
私は、実力主義の外資系企業で20年間ビジネスにかかわって、現在はコンサルタントをしている。
その私の立場から見ると、石原慎太郎(日本維新の会)代表、猪瀬直樹東京都知事、橋下大阪市長の3名のリーダーシップには、すばらしいものを感じる
ヴィジョンと行動力、国民の為という軸、情報発信力。ともにすばらしい。
今の政治家、官僚には、何の期待もしていないが、この3名には期待し応援したいと思っている。
この本で猪瀬氏は、最後に「平常心の保ち方」についても解説されている。
我々国民1人1人が、ヴィジョンと問題意識、問題解決の実行力を持つことが重要である。
「解決する力」猪瀬直樹著(PHPビジネス新書) すべてのビジネスマンに読んでいただきたいおすすめの書籍である。
小森康充